検索

【プロ野球】伊東勤が西武新戦力を分析 シーズン91敗からの巻き返しのキーマンになるのは誰だ? (3ページ目)

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi

── 今季、伊東さんが注目する新戦力は誰ですか?

伊東 現役ドラフトでロッテから移籍した平沢大河です。仙台育英出身の大河は、私がロッテ監督時代の2015年のドラフトで1位指名した選手です。1年目から一軍で起用し、2年は50試合。私が退団した2018年に112試合に出場しましたが、レギュラーを獲りきれませんでした。でも、打撃はすばらしいです。今年でプロ10年目、この移籍を最後のチャンスだと思って、死に物狂いで頑張ってもらいたいですね。

── ほかに目を引く選手はいますか?

伊東 ソフトバンクに育成ドラフト14位で入団し、支配下登録され、昨シーズン一軍で24試合に出場した仲田慶介。今年、西武でも最初は育成契約でしたが支配下登録されました。練習の虫で、両打、内外野を守れるユーティリティプレイヤーでもあります。チームに勢いをつけてくれる選手として期待しています。

── 西口監督は「レギュラーは源田壮亮だけ」と言っていました。

伊東 言い換えれば、それだけチャンスがあるということです。シーズンを戦うなかで、レギュラーが固定されていけばいいですよね。7年連続ゴールデングラブ賞の源田にしても、今年で32歳になりました。まだまだ若いですが、チームとしては後釜としてドラフト1位で齋藤大翔(金沢高)を獲得しました。将来のことも考えて、チームづくりをしていきたいですね。

つづく


伊東勤(いとう・つとむ)/1962年8月29日、熊本県生まれ。熊本工高3年時に甲子園に出場。 熊本工高から所沢高に転入し、転入と同時に西武球団職員として採用される。 81年のドラフトで西武から1位指名され入団。強肩と頭脳的なリードでリーグを代表する捕手に成長し、西武の黄金時代を支えた。2003年限りで現役を引退。04年から西武の監督に就任し、1年目に日本一に輝く。07年限りで西武の監督を退任し、09年にはWBC日本代表のコーチとして連覇に貢献。その後も韓国プロ野球の斗山のコーチを経て、13年から5年間ロッテの監督として指揮を執り、19年から21年まで中日のコーチを務めた

フォトギャラリーを見る

3 / 3

キーワード

このページのトップに戻る