【プロ野球】伊東勤が西武新戦力を分析 シーズン91敗からの巻き返しのキーマンになるのは誰だ? (2ページ目)
── 野手では、新外国人選手を2人補強しました。
伊東 オリックスからレアンドロ・セデーニョが加入しました。昨年15本塁打。けっこういい場面で打っていたイメージがあります。打率3割、30本塁打まではいかないでしょうが、試合に出続けることができればそれなりの成績を残せると思います。
── もうひとりのタイラー・ネビン選手はどうでしょうか。
伊東 大谷翔平選手のエンゼルス時代のフィル・ネビン監督の息子です。アメリカでは才能は開花しませんでしたが、日本で実績を残して、再びメジャーでプレーする可能性はあるかもしれません。27歳ながら推定年俸2億5000万円ですから、球団編成部もそれなりに活躍を見込んでいるのだと思います。
【新外国人投手は機能するか?】
── これまで西武を支えてきたリリーバーが昨年末にこぞって去りました。投手も新外国人を2人獲得しました。
伊東 アメリカ出身のトレイ・ウィンゲンターとドミニカ出身のエマニュエル・ラミレスの、ともに今年31歳になる投手です。増田達至が引退し、アルバート・アブレイユが退団、本田圭佑が現役ドラフトでオリックスに移籍。だから、新外国人の2人は"後ろ(リリーフ)"をまかされるということです。
── 捕手出身の伊東さんの目から見て、日本で活躍できそうですか?
伊東 うーん......私もこれまで数多く、前評判の高い外国人選手と一緒にプレーし、監督として起用してきましたが、こればかりはシーズンが始まってみないとわかりません。力があって、ブルペンではすばらしい球を投げていても、マウンドに立った途端に自滅する外国人投手をたくさん見てきました。1点もやれない緊迫した打面で、細かな牽制やクイックなど、やるべきことが多くなって、打者に集中できないといったことがよくあります。
── 外国人投手が機能すれば、リリーフは楽しみですね。
伊東 平良海馬が、今年は先発からリリーフに再転向の予定です。外国人2人を含めて7回、8回、9回をどういう順番がいいか、あらためて試しているようです。
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