検索

【競馬予想】皐月賞は「中山・芝2000m」での種牡馬の勝率に注目 名馬と血統構成が似た1頭もチャンス十分

  • 平出貴昭●文 text by Takaaki Hiraide

【注目は勝利数より勝率】

 4月19日(日)、中山競馬場で3歳馬によるGⅠ皐月賞(芝2000m)が行なわれる。

 今年は、昨年のGⅠ朝日杯フューチュリティSを勝った最優秀2歳牡馬カヴァレリッツォ、GⅠホープフルSの勝ち馬ロブチェン、GⅡ弥生賞ディープインパクト記念の勝ち馬バステール、GⅢ共同通信杯など重賞2勝のリアライズシリウスなど、9頭の重賞勝ち馬が揃った。

 それでは、このレースを血統的視点から分析していこう。2016年以降の中山・芝2000mの種牡馬別成績を見ると、好成績が目立つのがキタサンブラックだ。勝利数は16勝で8番目となるが、勝率は16.8%、連対率26.3%と高い数字を残している。この成績を条件別に見ると、特別戦だと41戦10勝で勝率24.4%、重賞だと22戦5勝で勝率22.7%と、高いレベルのレースではさらに優秀だ。

 キタサンブラック自身は2015年の皐月賞で3着だったが、産駒ではソールオリエンスが2023年に勝利。ほかの中山・芝2000mの重賞では、ソールオリエンスが2023年のGⅢ京成杯を、クリスマスパレードが2024年のGⅡ紫苑Sを、クロワデュノールが2024年GⅠホープフルSを、バステールが今年のGⅡ弥生賞ディープインパクト記念を勝利している。

 特に皐月賞では好成績を残しており、ソールオリエンスの勝利に続き、イクイノックスとクロワデュノールが2着。4頭が出走して1勝、2着2回と連対率は75.0%だ。

 今回出走するキタサンブラック産駒はバステール(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎)の1頭だ。

GⅡ弥生賞ディープインパクト記念で勝利したバステール photo by Sankei VisualGⅡ弥生賞ディープインパクト記念で勝利したバステール photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る

 昨年11月の東京・芝1800mでデビューして2着も、2戦目の阪神・芝2000mで初勝利。約2カ月半ぶりとなった前走、GⅡ弥生賞ディープインパクト記念(中山・芝2000m)は4コーナー8番手から差し切っている。

 デビューから3戦すべて、上がり3Fタイムがメンバー中最速という瞬発力が武器。ここまで3戦2勝だが、右回りでは2戦2勝、芝2000mも2戦2勝という成績を残している。キタサンブラック産駒の好相性と併せると、この皐月賞がベストな条件と見てよさそうだ。

 牝系も優秀だ。母マンビアは芝1400mの仏GⅢカルヴァドス賞勝ち馬。遠縁ではあるが、GⅠジャパンC(東京。芝2400m)を勝ったエルコンドルパサー、GⅠフェブラリーS(東京・ダート1600m)を勝ったゴールドドリーム、さらに世界的な大種牡馬であるサドラーズウェルズやヌレエフなど、数々の名馬を輩出した名門なだけに期待したい。

1 / 2

著者プロフィール

  • 平出 貴昭

    平出 貴昭 (ひらいで・たかあき)

    主に血統分野を得意とする競馬ライター、編集者。(株)サラブレッド血統センター在籍。著書に『覚えておきたい日本の牝系100』『一から始める! サラブレッド血統入門』など。「週刊競馬ブック」で『血統見聞録』を連載するほか、「競馬四季報」などの編集業務にも携わる。そのほか、『優駿』などにも寄稿。twitterアカウント:@tpchiraide

【写真】競馬記者・三浦凪沙 インタビューカット集

キーワード

このページのトップに戻る