西武ライオンズのパフォーマンスチーム「bluelegends」オーディションの舞台裏 170名参加の「女性たちの熱き戦い」その運命は? (5ページ目)
【喜び、涙、心残り...運命の合格発表】
実技審査のあとは、審査員が別室で話し合いが行なわれた。
「去年よりもレベルが高かった」「悩ましいね」
審査員も頭を悩ませていた様子だ。
約20分の協議のあと、最終の面接審査に進む受験者が発表された。
残念ながら、番号を呼ばれなかった受験者は不合格となり、ここで解散となった。
香川県から受けに来た女性は、翌日は仕事なので夜行バスで帰るという。
「東京に出てきたくてチアを探していたんですけど、ブルーレジェンズの動画を見た時にとても輝いていて、私もここに入りたいと思いました。でも、無理でした。自分の準備不足もあったと思いますし、ここで諦めずに、次のチャンスに向けてまた頑張りたいと思います」
今回は不合格となったが、翌年以降の再チャレンジを誓っていた。
一方、「緊張しすぎて記憶がない。納得のいくように踊れなかったのが心残り」と話していた女性は、高倍率を勝ち抜き実技審査を合格。「本当に自分の番号か、もう一回確認しにいこうか、と思いました」と半信半疑ながらも素直に喜んでいた。
面接審査も同日に行なわれた。受験者は、最後の自己アピール。オーディションに応募した動機や思いを審査員に語った。
こうして3時間に及ぶオーディションが終了した。
その約1カ月後、現役メンバー10人に加え、7人の新メンバーが発表された。
2024シーズンは、17人のパフォーマーがベルーナドームでの試合を盛り上げる。試合以外にも地域のイベントなどにも参加し、活動の幅を広げている。
ライオンズの選手の熱いプレーをあと押しする彼女たちのパフォーマンスにも注目だ。
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著者プロフィール
和田悟志 (わだ・さとし)
1980年生まれ、福島県出身。大学在学中から箱根駅伝のテレビ中継に選手情報というポジションで携わる。その後、出版社勤務を経てフリーランスに。陸上競技やDoスポーツとしてのランニングを中心に取材・執筆をしている。
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