西武ライオンズのパフォーマンスチーム「bluelegends」オーディションの舞台裏 170名参加の「女性たちの熱き戦い」その運命は? (3ページ目)
【5回目のオーディション挑戦者も】
受付を終えると、着替えをすませて、各自でウォーミングアップを始める。受験者同士の会話はなく、ピリッとした空気が張り詰める。
真っ先にストレッチをしていた受験者に後で話を聞いた。彼女は、ふだんは塾講師をしているという。
「勉強も一緒ですけど、とにかく練習でしっかりできていなければ、本番でできるわけがないとずっと伝えています。私自身も、それに恥じぬよう、しっかり基礎固めをしてから挑ませていただきました」
生徒への教えを自ら実践してオーディションに臨んでいたというわけだ。聞けば、以前に他球団でパフォーマーを務めた経験もあるという。
「生徒たちに『夢を諦めるな』と言っているんですけど、私はどうなんだろうって自分自身について考えた時に、心残りがあるのに気づきました。年齢的にも、そろそろラストチャンスだなと思って、オーディションを受けました」
オーディションに臨む彼女たちの事情もそれぞれなのだ。
実際に、今回の応募者は、彼女のように他球団のパフォーマーのOGや、一世を風靡した高校ダンス部の卒業生、bluelegendsのオーディションへの挑戦が5回目の応募者など、さまざまなバックグラウンドを持っていた。
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