2024年プロ野球「新助っ人」投手たちの実力は? 161キロを投げる剛腕に、出戻り右腕も (3ページ目)
こうして見ると、ロッテはハードボーラーを揃えている。『NJ.com』のランディ・ミラー氏は昨年2月に『この春にヤンキースのスリーパー(掘り出し物)となる投手は誰? スカウトが目をつけているのは?』と題した記事でコルデロを紹介していた。実際、スカウトの見立てどおり、コルデロは31登板で32.2イニングを投げ、防御率3.86と8ホールドを記録。ドメスティック・バイオレンスの規定違反により昨年7月初旬からシーズン終了まで出場停止となったことが、来日の理由と思われる。
『ジ・アスレティック』のロブ・ビアテンフェル氏によると、ハーンはピッツバーグ・パイレーツのマイナーリーグにいた2010年代の終盤、チームメイトから「アロルディス・チャップマン」と呼ばれていたという。チャップマン(現パイレーツ)は球史に残るハードボーラーだ。
パトリック・マーフィー(日本ハム/右投/28歳)とトーマス・ハッチ(広島/右投/29歳)はゴロを打たせる投球を持ち味とする。アンドレス・マチャド(オリックス/右投/30歳)はほかの投手と比べると与四球率が低めなので、自滅することは少なそうだ。ミゲル・ヤフーレ(東京ヤクルトスワローズ/右投/25歳)は球種が豊富。5月で26歳と若く、日本プロ野球でバケるかもしれない。ヤフーレとチームメイトになるホセ・エスパーダ(右投/26歳)も今月で27歳。ヤクルトは彼らの将来性を買っているようにも見える。
また、前出のゲラとローワン・ウィック(DeNA/右投/31歳)のふたりは、キャリアの途中まで野手だった。ゲラは2018年までは主に遊撃を守り、2016年の開幕前には『ベースボール・アメリカ』のプロスペクト・ランキングで52位に挙げられていた。2018年のメジャーデビューは野手として。翌年から投手に転向し、その年の9月に早くもメジャーリーグで投げた。
一方、ウィックは捕手→外野手→投手と歩んできた。ゲラのようにプロスペクト・ランキングのトップ100に入ったことはないが、プロ4年目の2014年はマイナーリーグの74試合で20本のホームランを打っている。
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