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高木豊がセ・リーグの助っ人たちを4段階で評価 人数過多の巨人は「起用する側に問題があった」 (5ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

◆ヤクルト【野手◎/投手△】

 連覇から一転、5位に沈んだヤクルトだが、ドミンゴ・サンタナとホセ・オスナは今季も打線の主軸として活躍。特にサンタナは打率.300をマークするなど気を吐いた。投手のサイスニードは、ふた桁勝利とはならなかったが、規定投球回を投げるなど先発ローテーションのひとりとして役割を果たした。

「サンタナは◎です。前後のバッターを含めてなかなかバッター陣の調子が上がらず、どんよりしたチームの雰囲気の中でよく頑張ったと思います。スタートがちょっと遅れましたが、最初からいれば打点や本塁打はもっと伸びたはずです。

 オスナも◎です。今年は打率が低めでしたが、試合を休みませんし、常に一生懸命に取り組む姿勢がいいですね。チームの調子が上がらない中で「勝ちたい」という気持ちを見せてくれました。サンタナとオスナの活躍がなければ昨季までの2連覇もなかったですし、今季はチームがふがいなくても、自分たちのプライドを守ろうとしていたような気がします。

 サイスニードは23試合に先発しているので10勝ぐらいはしてほしかったですが、チーム状態が非常に悪かったので、7勝するのも大変だったと思います。いい時と悪い時の差が激しすぎたので、そこが安定するといいですね。(ディロン・)ピーターズの課題はスタミナです。必ず6回ぐらいで捕まるというか、5回まではしっかり試合を作るので期待していると、それ以降に急に崩れてしまう。前半戦に好投していた時、もう少し勝ちをつけてあげたかったですね。

(エルビン・)ロドリゲスはひとつひとつのボールの質はいいと思います。多少ばらつきますが、だからといってフォアボールが多いということもない。彼に必要なのは"慣れ"でしょうね。打線との兼ね合いで1勝5敗ですが、逆の5勝1敗になってもいい内容だったと思います」

【助っ人外国人の成績】

(野)サンタナ 136試合 打率.300 18本塁打 66打点 出塁率.360 OPS.844

(野)オスナ 134試合 打率.253 23本塁打 71打点 出塁率.308 OPS.745

(投)サイスニード 23試合 7勝8敗 防御率3.67  QS率52.2

(投)ピーターズ 18試合 6勝5敗 防御率3.22  QS率44.4

(投)ロドリゲス 7試合 1勝5敗 防御率4.09  QS率50.0

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