高木豊がセ・リーグの助っ人たちを4段階で評価 人数過多の巨人は「起用する側に問題があった」 (2ページ目)
◆広島【野手△/投手◯】
昨季は主に4番として打線を牽引したライアン・マクブルームが誤算だったが、マット・デビッドソンは低打率ながら19本塁打を放つなど長打力を発揮。ニク・ターリーは貴重な左のセットアッパーとして44試合に登板し、防御率1.74と昨季以上に活躍した。
「マクブルームの打席数は昨季の半分。デビッドソンとの2枚看板を考えていたと思うのですが、マクブルーム個人は△です。
デビッドソンは(トレバー・)バウアーと対戦した時にいきなりホームランを打ちましたが、向こう(MLB)のスタイルでやらせたら相当打つんだろうなと思いました。もう少し日本のバッテリーの配球を勉強したらホームランを30本くらい打てると思いましたが、残念ながらマクブルームともども退団になりましたね。守備を本当に一生懸命にやりますし、二軍に落とされた時も一生懸命にプレーしていました。なのでデビッドソン個人は◯です。
(ドリュー・)アンダーソンは平均点より少し上という感じで、爆発力があるピッチャーではないので先発タイプだと思うのですが、中継ぎで出てくるケースが多かった。なので、使われ方では苦労したのかなとも思います。ただ、期待に応えられなかったことは事実なのでアンダーソンは△です。
ターリーは中継ぎの一角を占めて2位躍進に大きく貢献したと思います。広島は中継ぎ陣が最大のウイークポイントでしたが、島内颯太郎らとともに頑張りながらストロングポイントに変えましたし、ターリー個人は◎。投手は総合で〇です」
【助っ人外国人の成績】
(野)マクブルーム 70試合 打率.221 6本塁打 31打点 出塁率.305 OPS.659
(野)デビッドソン 112試合 打率.210 19本塁打 44打点 出塁率.273 OPS.698
(投)アンダーソン 21試合 4勝1敗2ホールド 防御率2.20 QS率33.3
(投)コルニエル 8試合 1勝4敗 防御率5.10 QS率50.0
(投)ターリー 44試合 7勝1敗22ホールド 防御率1.74
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