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井端ジャパンをライバル韓国が絶賛「初見では打てない」「いい打者」高評価の選手は? (3ページ目)

  • 木村公一●文 text by Kimura Koichi

── 大会前に映像チェックをしていたということですが、注意していた打者は?

山本 やはり4番の牧秀悟選手です。彼は配球を読んで、狙い球を絞ってくる印象を受けました。それがハマった時は打てる。真っすぐを狙って変化球が来たら対応するというのではなく、配球傾向から狙い球を決めている。そんな感じですね。

── 捕手の坂倉将吾選手(広島)のリードは、どんな印象を持たれましたか。

山本 バッターの裏をかくリードが上手でしたね。打者は有利なカウントになれば、基本、真っすぐを待つものですが、坂倉選手はそのタイミングで変化球を要求してくる。真っすぐはあくまで見せ球にして、カウントを整えたらまた変化球で打ちとる。その配球がじつに見事で、これは坂倉選手に限らず、日本のバッテリーの考え方によるものじゃないでしょうか。日頃の試合でもそういうリードをしているのでしょう。そのうえで、前述したようにお互い初見の可能性が高い国際大会であることを意識した攻め方をしていく。日本は国際大会で常に好成績を残していますが、もちろん選手個々の技量が優れていることもありますが、そうしたバッテリーの攻め方も大きいと思います。

著者プロフィール

  • 木村公一

    木村公一 (きむらこういち)

    獨協大学卒業後、フリーのスポーツライターに。以後、新聞、雑誌に野球企画を中心に寄稿する一方、漫画原作などもてがける。韓国、台湾などのプロ野球もフォローし、WBCなどの国際大会ではスポーツ専門チャンネルでコメンテーターも務める。

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