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吉田正尚が抜けた穴を埋めるのは? オリックスOB星野伸之が森友哉の起用法と期待の若手外野手、開幕戦オーダーを語った (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • Photo by Sankei Visual

――昨シーズン76試合に出場した伏見寅威選手(現日本ハム)が抜け、森選手が加わったキャッチャー陣の起用法も注目です。

星野 若月健矢は昨シーズン、伏見と正捕手を争いながらもけっこう打っているので(68試合出場、打率.281)、森と若月を2人同時に使う考えもあると思います。

 その場合は、森がDHに入ることもあると思いますが、新外国人がDHになる可能性もありますからバランスが難しいです。ファーストに頓宮裕真が入るのか、新外国人が入るのかという点もそこに関わってきますね。頓宮は代打の切り札みたいに使うこともあるのか......など、いろいろ可能性があります。

――中嶋監督がどういう起用をしていくか注目ですね。

星野 そうですね。中嶋監督は、臨機応変な起用でチームを機能させることに長けています。昨シーズンも杉本裕太郎が打てない時に4番で起用した中川が機能したり、やりくりがうまかったです。

――星野さんが今シーズンの開幕戦オーダーを組むとすれば、どうなりますか?

星野 ピッチャー目線で「嫌な打線」という観点になりますが、まず1番はセンター・福田です。足があってバッティングに嫌らしさがあるので。2番はサード・宗佑磨で、吉田が打っていた3番は森を入れたいです。左打者が3人並んでしまいますが、福田は左ピッチャーにも強いですし、森も首位打者になるくらいですから、それほど左右を意識する必要はないと思います。

 4番はライト・杉本でいいと思いますが、「ちゃんと打ってくれよ」という条件つきです(笑)。5番はレフト・中川。杉本が苦しい状態になることも考えて、勝負強い中川を後ろに置きたいです。6番が難しいんですよね......。新外国人も未知数です。ゴンザレスは両打ちで、シュウィンデルはまあまあパワーあるということですが、シーズンに入ってからどれだけ対応できるかでしょう。

 6番は、ある程度ハマるという前提で新外国人のどちらかを入れておきます。7番セカンドは安達了一か太田椋ですが、若手の育成も考えて太田で。悩みどころは森をキャッチャーかDHで起用するのかという点。外国人選手にファーストを守らせるのであれば、森はDHでいいかもしれない。そうなると、8番・キャッチャーで若月を入れられて、9番はショート・紅林弘太郎となります。

【星野氏が考えたオリックスの開幕戦オーダー】

1番・センター   福田周平

2番・サード    宗佑磨

3番・DH     森友哉

4番・ライト    杉本裕太郎

5番・レフト    中川圭太

6番・ファースト  ゴンザレスorシュウィンデル

7番・セカンド   太田椋

8番・キャッチャー 若月健矢

9番・ショート   紅林弘太郎

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