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WBCを侍ジャパンは制することができるのか 世界の野球を知り尽くす3人がプールB以外のライバル国を分析。優勝予想をした意外な国とは... (4ページ目)

  • スポルティーバ●構成 text by Sportiva
  • photo by Koike Yoshihiro,Getty Images,Sano Miki

村田 5、6年、メジャーで投げていないようなピッチャーがロースターに入っていたり。一応、エースのカル・クァントリル(ガーディアンズ)は昨年15勝を挙げていますが、それ以外のピッチャーが不安です。

MOBY よほど打たないと厳しいでしょうね。コロンビアもカナダと同じで、面白い選手は揃っていますが、投手力が弱い。

村田 最近はコロンビア出身のメジャーリーガーも増えているように、レベルは上がっていますが、アメリカ、メキシコに勝てるかと言えば、もう少し時間がかかるかもしれないですね。

昨年のサイ・ヤング賞投手、ドミニカ代表のサンディ・アルカンタラ昨年のサイ・ヤング賞投手、ドミニカ代表のサンディ・アルカンタラこの記事に関連する写真を見る

【プールDは三つ巴の大激戦】

── そしてプールD(ドミニカ、プエルトリコ、ベネズエラ、イスラエル、ニカラグア)は、死のグループと言われています。

MOBY 個の塊のドミニカと、規律のプエルトリコ、そしてその中間ぐらいのベネズエラ。

中島 戦力的にはドミニカでしょうが、辞退者が相次ぎ、当初予定していたチームよりは落ちましたよね。

村田 サンディ・アルカンタラ(マーリンズ)とクリスチャン・ハビエル(アストロズ)の2枚看板は強力で、おそらくプエルトリコとベネズエラにぶつけてくるでしょうね。

中島 これまでドミニカはリリーバータイプの投手が多かったですが、先発タイプも出てきましたよね。打線とリリーフは強力だったけど、先発はやや落ちる印象があったのですが、近年は先発投手も育ってきた。

MOBY ドミニカは2013年に優勝していますけど、チーム構成、バランスは今回のチームのほうがいいような気がします。そのドミニカの対抗となると、プエルトリコですかね?

村田 2大会連続準優勝ですからね。このチームは、戦力的にはドミニカやベネズエラに劣ると言われていますが、いざ戦いが始まるとチームの結束力、統率力で勝ち上がってくる。今回の選手層で言えば、若干薄いかなと。

MOBY 先発の駒が少し足りない気がしますね。

村田 2013年、2017年はメジャーでの実績があまりない投手を、キャッチャーのヤディアー・モリーナが圧倒的な存在感と絶大な信頼感で彼らのレベルを引き上げた。今大会はモリーナがキャッチャーから監督になり、そこでどんな戦いをするのか注目したいです。

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