WBCを侍ジャパンは制することができるのか 世界の野球を知り尽くす3人がプールB以外のライバル国を分析。優勝予想をした意外な国とは... (3ページ目)

  • スポルティーバ●構成 text by Sportiva
  • photo by Koike Yoshihiro,Getty Images,Sano Miki

── 地元開催の台湾はどうですか?

村田 ホームアドバンテージがどこまで生きるかでしょうね。

MOBY 咋シーズン、ボールが低反発球になったようで、本塁打王でさえ14本ぐらいだと聞きました。逆にピッチャーの成績は飛躍的に上がったのですが、WBC球になった時にどうなるのか。

村田 あとパナマは、野手は小粒ですよね。

MOBY 余談ですが、プールAの始球式は"パナマの英雄"マリアノ・リベラなんですよね。レジェンドがどんな球を投げるのか、それだけでも楽しみです。

中島 このプールAは、どこが勝ち上がってきても不思議じゃない。ただ、投打のバランスを考えれば、どこが勝ち上がってきても、準々決勝で日本が負ける可能性は低いんじゃないかと。

村田 もちろん一発勝負の怖さはありますが、準決勝に進む可能性は限りなく100%に近いと思います。

メキシコ代表のエース、フリオ・ウリアスメキシコ代表のエース、フリオ・ウリアスこの記事に関連する写真を見る

【戦力充実のメキシコ】

── 日本は準決勝に進めば、いよいよアメリカ、中南米との戦いになります。まずプールC(アメリカ、メキシコ、コロンビア、カナダ、イギリス)はどう予想しますか。

村田 アメリカが大本命なのはわかっていますが、メキシコの戦力が揃っています。スタメン、先発、クローザーと全員メジャーリーガーで固められるだけの選手層があります。先発4枚は、昨年全員がローテーション投手でした。

MOBY あと2021年新人王のランディ・アロサレーナ(レイズ)もいるんですよね。キューバを亡命してメキシコに渡った。

村田 ほかにも去年35本塁打のロウディ・テレス(ブルワーズ)がいたり、オリックスでもプレーしたジョーイ・メネセス(ナショナルズ)もいたり......。ピッチャーも2021年に最多勝、2022年に最優秀防御率のタイトルを獲得したフリオ・ウリアス(ドジャース)がいるなど、投打のバランスがいい。

中島 ウリアスをアメリカ戦でぶつければ、1位通過もあるかもしれないですね。

村田 カナダはフレディ・フリーマン(ドジャース)やタイラー・オニール(カージナルス)など、バッターはタレントが揃っていますが、ピッチャーが弱い。オリックスにいたアンドリュー・アルバースとか......。

中島 巨人にいたスコット・マシソンも出るんですよね。

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