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西岡剛「負けたら日本に帰れない、なんて気持ちはナンセンス」。WBCの理想オーダーは1番・大谷翔平でイチローの役割を期待 (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • Photo by スポニチ/アフロ、ロイター/アフロ

【先発、クローザーなどの起用法は?】

―― 一方で投手ですが、先発はダルビッシュ選手、大谷選手、山本由伸選手(オリックス)、佐々木朗希選手(ロッテ)に任せる、と吉井理人投手コーチも話していますが、西岡さんが一番注目しているのは?

西岡 佐々木選手ですね。ダルビッシュ選手については、あらためて説明する必要もないと思いますが、佐々木選手もこれからダルビッシュ選手や大谷選手のように、将来はメジャーに行って活躍する選手だと思うので、21歳でどれだけ活躍できるのかを見たいです。

――1次ラウンドでは、中国、韓国、チェコ共和国、オーストラリアと同組になりました。佐々木選手を起用するとすれば?

西岡 初戦の中国戦に起用するのもありかもしれませんが、中国は格下になるので、2戦目の韓国戦に当ててもいいかなと思います。あとは、ダルビッシュ選手と大谷選手をどう起用していくか。栗山英樹監督からすればフル回転で使いたいと思いますが、その許可がメジャーの各所属球団から下りているのかどうかですね。

 たぶん制限はかかっていると思います。その制限がどれくらいなのかわからないので簡単には言えませんが、ダルビッシュ選手と大谷選手は先発でどんどん投げてもらって、ダルビッシュ選手が先発した時に大谷選手をクローザーで起用するとか、大谷選手が先発の時はダルビッシュ選手にクローザーに回ってもらうといったことも含めて、フル回転してもらうことが理想ではあります。

 登板間隔が空いているのであれば、そういう起用法もありかなと思いますが......実際はそこまでフル回転で使えないと思いますから、どんな起用になるか注目です。

――球数制限があるので、先発のあとを継ぐ第二先発の役割も重要です。今大会では、戸郷翔征選手(巨人)や高橋宏斗投手(中日)など、フォークやスプリットが得意なピッチャーが多く選ばれています。西岡さんは誰に注目していますか?

西岡 戸郷選手は起用したいですね。球の勢いと、フォークもあるので。外国人のバッターに対しては、落ちる球がかなり有効です。チェンジアップよりはフォークが得意なピッチャーのほうがいいですね。

――クローザー候補も何人かいますが、西岡さんならどう起用しますか?

西岡 栗林良吏選手(広島)と大勢選手(巨人)、松井裕樹選手(楽天)を、状況に合わせて臨機応変に回していきたいところです。左バッターが続くようであれば松井投手を当ててもいいですし、「7回がこの投手で、8回がこの投手」といった決めごとはなくてもいいと思います。

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