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ヤクルト若手たちが日本シリーズで得たそれぞれの教訓。「反省が多い」「あの短い間にいろいろあった」 (5ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Sankei Visual

 並木も「まだ何年目だからと思っていたら先はなくなってしまいますし、負けてられないという気持ちでやっています」と話した。

 スピードが武器のライバルがひしめくなか、並木は「肩だったら丸山が一番だと思うので、自分は足の速さをアピールしたい」と、30メートル走のタイムはキャンプでトップを記録。オフには打撃を強化しないといけないと感じている。

「監督には『ゴロを転がすのも大事だけど、小さくまとまりすぎずに外野にも飛ばしてみろ』と。強く振れることで内野がうしろに下がってくれたら小技が効いてくると思うので、そういうことを求めながら状況に応じた打撃をやっていけたらと。来年は守備や代走で一軍を勝ちとり、対左投手やレギュラーの方の調子が落ちた時に『並木を使ってみよう』と思われるように信頼を勝ちとりたいです」

 赤羽は「普段の練習からより高い意識を持って、来年の準備をしたい」と言った。

「自分の立ち位置として、途中出場だったり、守備固めだったり、そういうところから結果を出していきたいですね。いずれスタメンで出られる選手になりたいので、まずはワンアウトをとることもそうですし、代走で出たら次の塁とか、普通のプレーができる強みというのを、このキャンプ、オフで考えてやっていきたいです」

 奥村は松山キャンプ前日に招集が決まったという。

「年齢は高くなりましたが、ポジション的には一軍にいられるかどうかの立場です。なので、メンバーに入ったことはめちゃくちゃ感謝しています。キャンプではもっともっと勝負して、信頼されるワンプレーができるようにしたい。そのためには自分に自信が持てるようにしていきたい。このキャンプとオフに鍛えて、(来年)2月に自信を持って勝負できるようにしたいですね」

 松山キャンプには右ヒジの不安で別メニューとなった長岡秀樹の姿もあった。日本シリーズでは全試合にショートで先発出場。ゴールデングラブ賞にも輝いた。キャンプ後半はノースローではあるが、森岡コーチのノックを元気いっぱい受けていた。

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