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ソフトバンク三森大貴が6年目のブレイク。恩師は「頑丈な体になったら、とんでもない選手になる」 (4ページ目)

  • 安倍昌彦●文 text by Abe Masahiko
  • photo by Koike Yoshihiro

「去年までの5年間、ファームが長くて、故障もあったのに、よく腐らずに辛抱したと思いますね......ソフトバンクの競争の激しさは有名ですものね。立派だと思います」

今年の三森のプレーをテレビで見ながら、兜森監督にはちょっと思うところがあるという。

「プロで鍛えて、今年6年目ということですけど、まだ体力的に未知数の部分がありそうだな......というか、もっと頑丈な体になれるんじゃないかっていうのか、まだ体力的な伸びしろを感じるんです。とりあえず、開幕1カ月は活躍させてもらってますけど、このまま今年1年、フルシーズン働ける体力があるのか......そこが心配な部分でもあるし、楽しみでもあるんです。彼の真価が問われるシーズンですよね。今年の三森が23(歳)でしょ。27、8ぐらいになって、本当に頑丈な体になったら、とんでもない選手になるんじゃないかなぁ」

そういえば......と、思い出したことがあった。

三森に遅れること4年、同じ青森山田から2020年ドラフト4位でソフトバンクに進んだ川原田純平。この「なかなかエラーしない2年目の遊撃手」も、ファームの実戦のなかで、じわりじわりと腕を上げていると聞いている。

兜森監督が楽しみにする27、8歳の三森の横で23、4歳になった川原田がショートを守っていたら......。

青森山田の二遊間コンビ──そこまで青森山田を持ち上げることもないのかもしれないが、そういう「妄想」って、なんだかとっても楽しいものなのだ。

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