2022.04.25

佐々木朗希、奥川恭伸、宮城大弥、紅林弘太郎…もはや伝説となった2019年の高校日本代表候補合宿のメンバーがすごすぎる!

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

(写真左から)奥川恭伸、佐々木朗希、石川昂弥、西純矢、及川雅貴(写真左から)奥川恭伸、佐々木朗希、石川昂弥、西純矢、及川雅貴 この記事に関連する写真を見る

17歳・佐々木朗希が驚愕の163キロ

 佐々木朗希(ロッテ)がどんなに人間離れしたパフォーマンスを見せても、初めて目撃した日の衝撃が薄れることはないだろう。2019年4月6日、U−18高校日本代表候補合宿の紅白戦に登板した佐々木は、すさまじい投球を見せた。

 そのストレートを1球見た瞬間、「ぷっ」と吹き出してしまった。明らかにひとりだけ異質なスピード感と迫力。マウンドに立つと異様に大きく見えて、捕手までの距離が短く感じる。「そんなに近くから投げたら危ないじゃないか」と注意したくなるような、非日常的な存在。人間は自分の理解を超える出来事を前にすると、自然と笑いがこみ上げてくると知った。

 佐々木の降板後にスカウトのスピードガンで最速163キロを計測したと聞いたが、そんな数字などもはや蛇足でしかなかった。この日、佐々木は「変な力が入った」と不本意な内容だったと強調した。

 現在の佐々木は力感ないフォームで160キロ台を連発する恐ろしい投球スタイルだが、この時の佐々木は完全にフルスロットル。その力感あふれるフォームとボールには、殺気すら覚えた。

 いつか佐々木朗希という偉大な投手を振り返る際、この代表候補合宿で見せた投球は「伝説」として語られるに違いない。

 この代表候補合宿は2019年4月5日から3日間にわたって開かれた。夏に韓国で開催される第29回WBSC U−18ベースボールワールドカップに向けた国際大会対策研修合宿と銘打ち、佐々木を含め全国から37名の一次候補選手が選ばれた。

 今にして思えば、なんと豪華な顔ぶれだったのだろうとため息が出る。代表的な選手を挙げてみよう。

佐々木朗希(大船渡/現・ロッテ)
奥川恭伸(星稜/現・ヤクルト)
宮城大弥(興南/現・オリックス)
西純矢(創志学園/現・阪神)
及川雅貴(横浜/現・阪神)
山瀬慎之助(星稜/現・巨人)
紅林弘太郎(駿河総合/現・オリックス)
石川昂弥(東邦/現・中日)
森敬斗(桐蔭学園/現・DeNA)
黒川史陽(智辯和歌山/現・楽天)
内山壮真(星稜2年/現・ヤクルト)

 一次候補の37選手中21選手がすでにプロ入り。今後もその数は増えていくだろう。

 佐々木が圧巻の投球を見せた一方で、現時点でのプロ通算勝利数で上回る宮城大弥や奥川恭伸は紅白戦で失点を重ねるなど、本来の出来ではなかった。