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ロッテ・佐々木朗希の実力を解説者5人が分析。「プロ2年目の大谷翔平より明らかにすごい」 (3ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • photo by Kyodo News

田中幸雄氏(元日本ハム)

 以前は不安定な投球もあったのですが、今シーズン、とくに後半戦のピッチングは圧巻でした。おそらく体幹が強くなったことでフォームが安定し、コントロールもよくなった。自滅するイメージが浮かばなくなりました。

 彼の魅力はなんといってもストレート。常時150キロを超える投手なんてなかなかいないですからね。それだけでも貴重ですが、腕が長く、ホーム寄りの位置でリリースできるから打者はタイミングが取りづらく、想像以上に手元でボールが伸びていると思います。

 イメージとしては、全盛期の伊良部(秀輝)に近い。ストレートが速く、フォークのキレも一級品。しかも伊良部よりもコントロールは安定しているので、打者にとっては厄介な投手です。近い将来、チームはもちろん、球界を代表する投手になるのも時間の問題でしょう。

藤田宗一氏(元ロッテなど)

 昨年よりも身体が強くなったことで、コントロールがよくなり、勝負どころでギアを上げたり、ピッチングに緩急をつけることができるようになった。すごくマウンドで落ち着きを感じます。

 ストレートの球速自体はそこまで大きく変わったわけではありませんが、キレが増した分、バッターは表示速度以上に速く感じていると思います。ストレートだけでなく、変化球でもしっかりストライクを取れるようになり、不利なカウントになっても慌てるところがない。隙がなくなってきましたよね。

 ピッチャーは、ストライクをほしがるとどうしても腕の振りが緩んでしまうのですが、それがない。自信満々に投げていますよね。ロッテは佐々木くんのような本格派が少ないので、チームにとってとても貴重な存在。とにかくケガなく、大きく育ってほしいですね。

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