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新人の長嶋一茂が八重樫幸雄にまさかの行動。「何事だ!」と杉浦享は激怒した (4ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • photo by Sankei Visual

――新人時代の一茂さんのポテンシャルはどうでしたか?

八重樫 とてつもないポテンシャルを持っていましたよ。体力が違うし、体は頑丈。本気で野球に取り組んでいたら、スーパースターになっていたと思いますよ。だって、一茂は1時間ノックを受けてもまったくバテないんだから。普通の選手ならヘトヘトになるところを、彼の場合は「5時間くらいノック受けても平気なんじゃないかな」と感じるぐらい余裕だったよ。

――そんなに余裕だったんですか?

八重樫 アイツの場合、早く終わりたいから「ハァハァ」と苦しそうな表情はするんだけど、実は内心では笑っているんです。本当は全然余裕があるのに、わざと苦しそうなフリをしているだけ(笑)。きちんと野球を教えてあげて、本人が本気で練習に取り組めば、本当にいい選手になったと思うんだけどね。一茂については、まだまだ話したいことがあるから、ぜひ次回も一茂話を続けてもいい?

――ぜひ、ぜひ! では次回は長嶋一茂さんの続きからお願いします。

八重樫 一茂については、いろいろ話したいことがあるからね(笑)。

(第53回につづく)

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