黒田博樹×桑田真澄 対談「変えなきゃいけないことが多すぎる」 (6ページ目)
桑田 日本だと2月のキャンプでは投げ込め、走り込め、これが夏場に生きてくると教えられたのに......。
黒田 まったく違いますよね。投げ込みはないですし、走り込みもほとんどありません。向こうの選手たちは走り込みだと思っていたかもしれませんけど、あの程度じゃ、日本人の感覚ではとても走り込みとは言えないくらいのランニングです。
桑田 マウンドの硬さ、軟らかさとか、マウンドの高低も違うでしょう。
黒田 メジャーのマウンドは高いし、硬いんで、体重を目いっぱい、前に乗せられる感覚があったんです。でも、こっちはちょっと軟らかい感じですね。特に沖縄の土はやわらかいので、踏み出した左足がしっかり噛んでくれない。体重をめいっぱい乗せたとき、ちょっとブレてしまうんです。そこは修正しないといけないなと思っています。
【プロフィール】
桑田真澄/1968年4月1日、大阪府生まれ。PL学園高時代は5季連続甲子園に出場し、2度の全国制覇を達成。85年のドラフトで巨人から1位指名を受け入団。2年目の87年に15勝を挙げるなど、巨人の主力投手として活躍。06年に巨人を退団し、MLBのピッツバーグ・パイレーツとマイナー契約。07年6月9日にメジャー昇格を果たし、10日にメジャー初登板。08年3月に現役を引退。現在は解説者など、多くの分野で活躍している。
黒田博樹/1975年2月10日、大阪府生まれ。上宮高時代は控え投手だったが、専修大に進学後に頭角を現し、96年ドラフト2位(逆指名)で広島に入団。長きにわたり広島のエースとして活躍し、08年にFAでドジャースに移籍。12年から3年間はヤンキースでプレイした。昨年12月、8年ぶりに古巣・広島への復帰を発表した。
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