黒田博樹×桑田真澄 対談「変えなきゃいけないことが多すぎる」 (2ページ目)
桑田 今回、日本に帰ってくるにあたって、ここは変えなきゃいけないな、ここは変えなくてもいいかなというところは、それぞれどのあたりだと考えていますか。
黒田 僕の中では、けっこう変えないといけないなと思う部分がたくさんあります。
桑田 まずはボールが違いますよね。
黒田 そうですね。ボールはまったく違います。動き方に関しては、まだそこまで実感できていないんですけど、こればっかりはバッターと対戦して反応を見てみないとわからないこともあるので、今後、実戦で投げていく中で確かめていきたいと思っています。
桑田 ブルペンで投げている感覚では、自分の思った通りの曲がりですか。
黒田 アメリカの時とそんなに変わらずに投げられている感じはあるんですけど、ただ、しっかりボールが指にかかる分、曲がりが早くなったりするところには気をつけなきゃいけないと思ってます。
桑田 僕がここ何年か、黒田くんのピッチングを見ていて素晴らしいと感じるのは、ボールが大きく曲がるんじゃなくて、手元まで来たところで小さく、キュッと曲がるところでした。それがバッターを打ち取るのには最高の変化球なのに、どうしてもみんな大きく曲げようとしてしまうんですよね。でも黒田くんは日本に戻っても、曲がりを大きくしようとしないで、小さいままの変化球を大事にしているということですね。
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