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中日が優勝候補筆頭 !? 夏場の日程にドーム格差 (4ページ目)

  • 津金一郎●取材・文 text by Tsugane Ichiro
  • photo by Nikkan sports

 昨シーズンの阪神はリーグトップの防御率を誇り、8月のチーム防御率は2.41とシーズンで一番良い成績を残したが、9月が防御率3.49、10月が3.60とシーズン中のワースト1、2を勝負所で記録して失速した。それだけに同じ轍は踏みたくない。ペナントレースの天王山は9月に訪れるという見方をしているのは藪氏だけではない。与田剛氏も同意見だ。

「8月の戦いは、もちろん勝つことも大事ですが、目先の1勝に欲張らないことも必要になってきます。あくまで勝負どころは9月。そこに照準を合わせないといけません。勝ちパターンにこだわることも大事ですが、無理をする必要はない。例えば先発のローテーションを変えてみたり、中継ぎを手厚くしたり、いつもと違うパターンで戦う工夫も必要になると思います。特に中継ぎ陣の連投は、少しでも避けたいですね」
 
 今年の展開を見れば“9月がヤマ”は衆目の一致するところ。ペナント争いは残り50試合を切り、いよいよクライマックスに突入する。セ・リーグは9月9日からは9連戦も待ち受けている。となると、投手陣を中心に体力を温存するためにも“8月のドーム球場”を味方に付けたいところだ。“死のロードは今は昔”の阪神に逆転はあるか、日程に恵まれた中日の浮上はあるのか、そんな視点で優勝争いを見ていくのも一興ではないだろうか。

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