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驚異の勝率。CSで侮れないロッテの「短期決戦力」 (3ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 益田佑一●写真 photo by Masuda Yuichi

 ここで、日本一になった2005年、2010年と今年のシーズンの成績を比較してみたい。

2005年 84勝49敗3分(シーズン2位)
       チーム打率.282(リーグ1位)、チーム防御率3.21(リーグ1位)

2010年 75勝67敗2分(シーズン3位)
  チーム打率.275(リーグ1位)、チーム防御率4.10(リーグ5位)

2013年 74勝68敗2分(シーズン3位)
  チーム打率.262(リーグ3位)、チーム防御率3.77(リーグ6位)

 過去と比べても、今シーズンは突出した数字を残しているわけではない。その中でただひとつ、CSで戦う西武、楽天を圧倒しているのがホールド数だ。今季ロッテのホールド数は126で、西武の92、楽天の65を大きく引き離している。再び吉井氏が語る。

「短期決戦で重要なのは、2番手以降の投手。クローザーまでどうつなぐかがポイントになります。ロッテはリリーフ陣が安定しているので、先行逃げ切りの形になれば強いと思います。先発の頑張り次第で、勝機は十分あると思いますよ」

 ちなみに、ロッテはこれまでプレイオフ、CSで西武と2度対戦して2連勝(通算4勝0敗)と、一度も負けていない。この心強いデータのもと、ファースト・ステージを勝ち上がることができるのか。そして楽天との決戦をも制し、3度目の「下剋上」を果たすことができるのか。ロッテの戦いに注目である。

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