終わったはずのシーズンから始まった伝説 ロサンゼルス・タイムズが伝えた山本由伸「中0日」登板の歴史的夜 (4ページ目)
もう一度優勝して引退に花を添えたいと山本が望んでいたクレイトン・カーショーからは、今までで一番強くハグしてもらったという。ロバーツ監督も彼をがっちりと抱擁した。
山本は感極まって涙した。
その瞬間に圧倒され、彼は自分が成し遂げた偉業の大きさをまだ理解していないようだった。だがいずれ、わかる時が来るだろう。
ドジャースが王朝を確固たるものとしたその夜、山本はワールドシリーズを自らのものとしたのだ。
『DODGERS' JOURNEY(ドジャース・ジャーニー) 大谷翔平・山本由伸 みんなでつかんだ世界一』(Los Angeles Times編、児島修 訳/サンマーク出版刊)
●編者・訳者情報
Los Angeles Times
アメリカ最大規模の日刊紙。1881年創刊。
142年以上にわたって地元南カリフォルニア地域を中心に取材を行い、政治や社会、文化、スポーツなどの記事を精力的に報道。優れたジャーナリズムに対して贈られるアメリカで最も権威のある「ピューリッツァー賞」を何度も受賞している。
ウェブサイト(latimes.com)のユニーク訪問者数月間4000万人以上、日曜版の読者数160万人、紙版・電子版の週間読者数合計440万人を誇る。
児島 修(こじま・おさむ)
英日翻訳者。訳書に『OHTANI’S JOURNEY 大谷翔平 世界一への全軌跡』(サンマーク出版)、『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』(ダイヤモンド社)、『ペドロ・マルティネス自伝』『ダン・カーター自伝 —オールブラックス伝説の10番—』(東洋館出版社)、『ウルトラランナー: 限界に挑む挑戦者たち』(青土社)など。
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