山本由伸は1年目でエース格、今永昇太は2番手、37歳のダルビッシュは...ナ・リーグ日本人投手6人の評価 (3ページ目)
【メジャー12年目のダルビッシュの位置づけは?】
1番手から4番手には、左腕と右腕がふたりずつ、左=スティールと今永、右=ジェイムソン・タイヨンとカイル・ヘンドリックスが揃う。彼らの違いは、左右だけではない。
スティールの奪三振率は過去3シーズンとも9.00以上を超え、今永も昨年はセ・パ両リーグでトップの奪三振率10.58を記録した。一方、右腕のふたりはどのシーズンも奪三振率8.80未満だ。この点からすると、登板の順序はさておき、今永は3番手よりも2番手に近い。
なお、カブスには横浜DeNAベイスターズで今永とチームメイトだったエドウィン・エスコバーもいる。ただ、今永とエスコバーのリレー登板が実現する可能性は、今のところ高くはない。エスコバーはマイナーリーグ契約で、メジャーリーグのマウンドに上がったのは2016年が最後だ。
今永らとともにWBCの決勝で投げたサンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有(37歳)は、今年がメジャーリーグ12年目(全休の2015年を含めず)となる。ダルビッシュがメジャーデビューした2012年当時、千賀はソフトバンクで一軍1年目。山本と今永は、まだプロ入りしていなかった。
昨年、ダルビッシュは136.1イニングにとどまり、4年続けていた規定投球回以上が途切れた。防御率4.56は、2018年の40.0イニングで防御率4.95に次いで高かった。
それでもローテーションの位置づけとしては、ジョー・マスグローブに次ぐ2番手だろう。マスグローブの成績は、2021年〜2022年が180イニング以上&防御率3.20未満。97.1イニングの昨年も防御率3.05を記録した。
彼らに次ぐ3番手は、ホアン・ソトのトレードでヤンキースから獲得したマイケル・キングだ。昨年はリリーフとして開幕を迎え、シーズン終盤からローテーションに加わった。9月以降の6登板で防御率2.27を記録したが、ブレイクというにはサンプル数が少ない。
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