2022年の大谷翔平はMVPだけじゃない! ジョニー黒木は「サイ・ヤング賞も40本塁打、40盗塁も射程圏内」と期待 (5ページ目)

  • 市川光治●文 text by Ichikawa Mitsuharu(Hikaru Studio)
  • photo by Taguchi Yukihito

大谷翔平と対戦するなら?

── 今シーズンも大谷選手、MVPいけますか?

黒木 十分可能性はあります。昨シーズン獲った時だって、僕は驚かなかったし、ファイターズにいた選手やスタッフは「翔平ならやるよね」ってきっと思ったはずです。ファイターズ1年目から見ていたから余計に驚かない。圧倒的なパフォーマンスを出せる選手だから、アメリカに行っても「すごいことをやるだろうな」というのはみんな信じて疑わなかった。怖いのはケガだけ。マイク・トラウト以上にホームランを打って、普通に投げたら12〜13勝できるわけですよ。リリーバー次第でもっと勝てる可能性だってある。サイ・ヤング賞だって不可能じゃない。となったら、毎年満票でMVPじゃないですか。ベーブ・ルースの103年ぶりが、毎年のように達成される(笑)。

── そんな何拍子も揃った怪物・大谷翔平に、もし全盛期のジョニーさんが対決するとしたら、どう投げますか?

黒木 大谷選手のミス待ちですね(笑)。イメージは勝負球をアウトコースの高めに投げたいです。変化球。これは大谷選手に限らずなんですけど、左バッターって右ピッチャーに対して右回りなので、うまく逃げることができるんですよ。だから、高めとか外めの球でフッと逃げたりすることができるんですよね。そこで強い振りをさせずに、ちょこんと当ててシングルヒットぐらいだったらオッケーで(笑)。内角に投げたらやられちゃうんで、フルスイングができないような場所に投げる。できれば追い込んでからいきたいんですけど、追い込むまでが僕の球じゃできないでしょうね。

── いやいや、『魂のエース』じゃないですか!

黒木 これをちゃんと書いてください「いやいやいやいや」って(笑)。メジャーのピッチャー、160キロですよ。160キロ投げても大谷選手はバコバコ打つんですよ。僕は出ても144〜145ですよ、抑えられるわけないですって。

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