2022.04.07

2022年の大谷翔平はMVPだけじゃない! ジョニー黒木は「サイ・ヤング賞も40本塁打、40盗塁も射程圏内」と期待

  • 市川光治●文 text by Ichikawa Mitsuharu(Hikaru Studio)
  • photo by Taguchi Yukihito

 2022年のMLBは当初の予定より1週間遅れの日本時間4月8日に開幕。今シーズンの注目もやはり大谷翔平だ。2021年は打者として打率.257、46本塁打、100打点。投手として9勝2敗、防御率3.18、156奪三振をマークし満票でMVPに輝いた。今季は昨季王者のアストロズ相手にメジャー5年目で初の『開幕投手』&『1番バッター』という究極の二刀流でスタートする。大谷翔平の北海道日本ハムファイターズ入団と同じ2013年から5年間投手コーチを務めた"ジョニー黒木"こと黒木知宏氏がMLB開幕を前に、あらためて大谷翔平のすごさやMLBの楽しみ方を語ってくれた!

昨シーズン、満票でア・リーグMVPに輝いた大谷翔平昨シーズン、満票でア・リーグMVPに輝いた大谷翔平 この記事に関連する写真を見る

大谷翔平のすごさは継続力

── 新しい労使協定を巡り機構側と選手会が対立して、なかなか合意せずヤキモキしましたが、1週間遅れの日本時間4月8日にMLBが開幕します。

黒木 ようやくメジャーリーグ、始まりますね。大谷選手......に限らずですけど、やっぱり大谷選手を見たい人が多いですよね。

── 見たいです! ジョニーさん、大谷選手って全部すごいのですが、「何が一番すごいの?」と聞かれたらどこなんでしょう? 

黒木 "継続力"ですね。身体能力の高さというのが大前提としてあるけれど、もっと先を見据えて、『世界で一番の選手になりたい』という夢を持っていたし、夢に向かって地に足をつけてトレーニングをしていました。やらなきゃいけないトレーニングや課題を明確に持っていました。人って心が弱いから、ちょっと調子が悪くなったり、身体がしんどくなったりすると「もういいかな」って、自分のなかで制限をかけたりしますが、大谷選手はそれがなかった。自分がやろうとしていることを常にやり続けられるんです。

── その積み重ねがあって、今があると。

黒木 年々身体が大きく、そして強くなっていきました。ということは身体の動かし方が変わっていくのですが、しっかりアジャストできていました。とくに思い出すのは、大谷選手が黙々とボールを壁やネットに向かって投げていたこと。ただ漠然と投げるのではなく、身体をひとつひとつ動かしていく連動性をちゃんと頭に入れながらやっていました。柔軟性や肩回り、いろんなところの強化もあると思うんですけど、とにかく毎日やっていました。投げること以外でもウエイトトレーニングもやり続けているし、栄養の勉強も続けている。継続は力なりじゃないですけど、これがちょっと人よりもすごいところだなと思います。大谷選手にとっては当たり前のことかもしれないですけど、当たり前のことが普通はできないですよ。5年間一緒にやりましたけど、あらためて継続する力がすばらしいと思いますね。