2022年の大谷翔平はMVPだけじゃない! ジョニー黒木は「サイ・ヤング賞も40本塁打、40盗塁も射程圏内」と期待 (6ページ目)

  • 市川光治●文 text by Ichikawa Mitsuharu(Hikaru Studio)
  • photo by Taguchi Yukihito

── ジョニーさんは、全盛時にメジャーリーグに挑戦したいという考えはなかったですか?

黒木 興味はありました。意識したのが2000年の日米野球に登板させてもらった時に、バリー・ボンズ(ジャイアンツ)やカルロス・デルガド(ブルージェイズ)、ルイス・ゴンザレス(ダイヤモンド・バックス)、ゲーリー・シェフィールド(ドジャース)ら錚々たるメンバーが来た時に投げさせてもらって、いいピッチングができたんです。ボンズと勝負して抑えたのは自慢です(笑)。試合では三振を8つ取りましたしね(2000年日米野球第4戦・5回3安打8奪三振1失点のナイスピッチング)。一緒に食事もさせてもらったし、スーパースターたちと対戦できたということは楽しかったし、嬉しかったです。ただ、メジャーに行く実力はあの頃の僕にはなかったと感じていたので、挑戦したいとまでは思ってなかったです。

── 鈴木誠也(カブス)選手、菊池雄星(ブルージェイズ)選手も所属が決まりました。いよいよ始まる今シーズンのMLB、見どころを教えてください。

黒木 大谷選手はもちろんですが、今シーズンも日本の選手たちがどれくらい活躍できるかというところが注目です。必ず朝、アラートが鳴りますよね。「大谷翔平選手、ホームラン打った」だったり「ダルビッシュ選手が勝った」とか。西、東、中地区とバランスよく日本人選手が所属しているので、朝を楽しみにしてほしいなと思います。あとは、スーパースターたちがポストシーズンに向けて戦っていく時に、流してやる姿というのがないんですよ。何十億ももらうような選手たちが、顔色や目の色を変えてやっている。その選手たちが正念場の8月、9月の表情を見てほしいと思います。

── NBAやMLBなどアメリカンスポーツはシーズンの前半と後半というのはまったく目の色が違うというか、変わりますよね。

黒木 そうなんですよ。盛り上げ方がやっぱり上手ですよね。最初から負け続けてコケちゃうと上がってくるのが大変なんですけど、徐々に上げていって、どこが勝負なんだ、今じゃないんだ、いや今だという(笑)。後半の時期に変わってくるので。だから、暑くなってからですよね。そのあたりから選手の表情が変わりますよ。変わる前の表情とのギャップも面白いから両方、見てほしいと思います。

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