「ウェブ・ジェム」って何?メジャーリーグの最新用語 (4ページ目)
しかし、クオリティ・アット・バットというのは、明確な基準がありません。相手ピッチャーに多くのボールを投げさせ、疲れさせるようなバッティングをした打席に使われます。その結果、最後はアウトになったとしても、ファウルなどで粘りのあるバッティングをしたことを高く評価する意味で、「クオリティ・アット・バット」とメジャー解説者が言ったりするのです。
また、「ウェブ・ジェム(web gem)」という言葉も、日本では馴染みがないと思います。これは、「守備の好プレー」のことを指します。ウェブというのは「グローブの網の部分」で、ジェムは「珠玉」という意味です。つまり直訳すれば、「グローブの網で披露した珠玉のプレー」といえばいいでしょうか。
アメリカのスポーツ専門局『ESPN』の人気番組のひとつに、『ベースボール・トゥナイト』というのがあります。日本のテレビ番組でたとえるなら、かつてフジテレビ系列の地上波で放送していた『プロ野球ニュース』みたいなものです。この番組内のコーナーに好プレー集があるのですが、そこでウェブ・ジェムという言葉が有名になりました。守備で好プレーが出ると、間違いなく「ウェブ・ジェム!」と言われています。
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