「ウェブ・ジェム」って何?メジャーリーグの最新用語 (3ページ目)
最もメジャーで有名なのは、元ニューヨーク・ヤンキースの守護神、マリアノ・リベラのウォークアップ・ソングでしょう。本拠地ヤンキースタジアムにリベラのウォークアップ・ソング――ヘビーメタルバンド「メタリカ」の『エンター・サンドマン』という曲が流れると、勝利を確信した観客でスタンドが大いに沸きました。
逆に、日本語にピッタリと当てはまる言葉が見つからないメジャー用語は、「シャットダウン・イニング(shutdown inning)」です。これは、チームが得点した次のイニングを味方のピッチャーが0点に抑えることを指します。
味方が得点したあとのイニングを0点に抑えれば、試合の流れがグッとこちら側に傾いてくることは、野球を知っているみなさんならご存知のことでしょう。ただ、その重要性は知っているものの、それをひと言で表す言葉が日本語にはありません。その点、アメリカで多用されているシャットダウン・イニングという言い回しは、とても良い用語だと思います。
あと、「クオリティ・アット・バット(quality at bat)」という表現も、日本語で説明のしづらいメジャー用語のひとつです。日本でも最近、「クオリティ・スタート(quality start)」という用語はよく使われるようになりました。先発投手が6イニングを自責点3点以内に抑えることを指し、優秀なピッチャーの指標のひとつとして浸透しつつあります。
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