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【高校野球】人材不足の野手陣 それでも選抜視察のスカウトから名前が挙がった11人の強打者、好打者たち (2ページ目)

  • 田尻賢誉●文 text by Masataka Tajiri

「投打ともに魅力がありますが、私は打者として評価しています。理由は希少価値の高さです。あのサイズの投手は増えてきていますが、大型スラッガーは数が少なく、なかなか出てこない。そういう意味でも打者ですね。打撃フォームも悪くありませんし、あのホームランは放物線を描くアーチストの打球でした。守備位置の問題や、気迫・積極性にやや欠ける面はありますが、それらを補って余りある素材だと思います」(セ・リーグスカウトD氏)

横浜の遊撃手・池田聖摩 photo by Ryuki Matsuhashi横浜の遊撃手・池田聖摩 photo by Ryuki Matsuhashiこの記事に関連する写真を見る

【下級生から活躍する選手たちの評価は?】

 菰田についてのコメントは次々と飛び出したスカウトたちも、菰田以外の野手となると、途端に口は重くなる。そんななかで二番手として名前が挙がったのが、菰田と同様に下級生の頃から甲子園を経験し、知名度のある横浜の池田聖摩だ。

「肩は強いですし、フットワークも悪くない。ただ、これといった武器がないのが現状です。がむしゃらにプレーしている姿勢は伝わってきますが......」(パ・リーグスカウトA氏)

「二遊間を守れる選手は価値があります。ただ、攻守ともに決め手を欠くというのが正直な印象です。ショートを守れてこそ価値が高まるタイプだと思いますが、プロでショートをまかせられるかとなると、そこはどうかな......という評価ですね」(セ・リーグスカウトB氏)

「肩は強く、送球にも力があります。足もまずまず。一方で、打撃はどうかという印象ですね。ただし打撃はプロ入り後に伸びるケースもありますから、すぐにプロというよりは、ワンクッション置いて育ててもいいのかなという評価です」(パ・リーグスカウトC氏)

 同じく下級生の頃から主力として出場し、大会前から注目を集めていたのは花巻東の古城大翔と赤間史弥だ。しかし、智辯学園の杉本真滉(まひろ)の前に無安打に終わり、見せ場をつくることはできなかった。

「木製バットを使っていて、スイングの強さは感じます。ただ、全国のトップレベルの投手と対戦した時に、まだ自分たちのスイングをさせてもらえない。もちろん素材としては一級品ですが、今後は対応力が課題になってきます」(セ・リーグスカウトB氏)

「ふたりともスイング自体は悪くないと思いますが、好投手が相手になると差し込まれてしまう。打撃は相手に対応することが重要だという点を、もう一度学んでほしいですね」(パ・リーグスカウトC氏)

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