プロスカウトがセンバツ出場の逸材17人をリアル評価 将来的に大化けする可能性がある」と絶賛された選手は? (5ページ目)
このふたり以外に指名濃厚と言われているのが、センバツ優勝を飾った健大高崎の捕手・箱山遥人。4番として準々決勝の山梨学院戦ではレフトフェンス直撃の二塁打を放ったが、打撃よりも守備の評価が高い。
「去年見た時の印象がすごかった。セカンドスローでワンバウンドと思った球がノーバウンドで届いたんですよ。私以外のスカウトもそう思ったみたいで、スカウト席に『お〜っ』というどよめきが起きました」(セ・リーグスカウトB氏)
「ヘッドが効いて、いいバッティングをします。成長が楽しみですね」(パ・リーグスカウトC氏)
このほかには、大阪桐蔭のラマル・ギービン・ラタナヤケに「守備が課題だけど、振る力は高校生とは思えないものを持っている」(セ・リーグスカウトD氏)、愛工大名電の石見颯真に「内野手としては厳しいけど、打撃はスイングスピードがあって、ボールを長く見ることができる。打率は残せる角中勝也(ロッテ)タイプ」(パ・リーグスカウトA氏)、中央学院・颯佐心汰(さっさ・ここた)に「身体能力はすごい。遠投120メートル投げるんじゃないかというぐらい肩が強い」(パ・リーグスカウトC氏)、阿南光・福田修盛に「足と肩がある。スイングもできている」(セ・リーグスカウトB氏)という声が挙がった。
この春のセンバツは厳しい評価となったが、暖かくなり、新基準バットにも慣れてきた夏には、一段上のパフォーマンスが出るはず。夏の大会ではスカウト陣を驚かせる選手が出てくることを期待したい。
著者プロフィール
田尻賢誉 (たじり・まさたか)
1975年、神戸市生まれ。学習院大卒業後、ラジオ局勤務を経てスポーツジャーナリストに。高校野球の徹底した現場取材に定評がある。『明徳義塾・馬淵史郎のセオリー』『弱者でも勝てる高校野球問題集173』(ベースボール・マガジン社刊)ほか著書多数。講演活動を行なっているほか、音声プラットフォームVoicy(田尻賢誉「タジケンの高校野球弱者が勝つJK」/ Voicy - 音声プラットフォーム)でも毎日配信している。
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