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プロスカウトがセンバツ出場の逸材17人をリアル評価 将来的に大化けする可能性がある」と絶賛された選手は? (2ページ目)

  • 田尻賢誉●文 text by Tajiri Masataka

 その平嶋と投げ合い、5安打1失点で完投勝利をマークしたのが今朝丸。初戦の愛工大名電戦では148キロを記録した。

「素材としてはナンバーワンでしょう。体重はまだ74キロと細いけど、身長は188センチあるので体ができれば面白い。今年のセンバツに出た投手のなかでは、将来的に一番お金を稼げる投手かもしれません」(パ・リーグスカウトA氏)

「手足は長いけど、コンパクトに使えるところがいい。フォームにクセがないし、制球力もある。球速もアベレージで142キロ出ていますし、将来的に大化けする可能性があります」(パ・リーグスカウトC氏)

「上背があるし、腕の振りが柔らかい。体が強くなれば、球質はもっとよくなるでしょう。夏までに伸びれば上位候補になります」(セ・リーグスカウトD氏)

【評価が分かれた広陵・髙尾響】

 大会前はナンバーワン投手と言われていた作新学院・小川哲平は、最速145キロをマークするなど片鱗は見せたものの、神村学園に5回5安打、6四死球、4失点で初戦敗退に終わった。

「この試合しか見ていない人の評価は低いと思いますが、担当スカウトの評価は落ちていません。こんなものじゃないのはみんなわかっていますから。まぁ、大舞台でどうかという話にはなりますけど......」(セ・リーグスカウトB氏)

「高校1年生の時にブルペンで見た時はえげつなかった。あれを見ればほしくなりますよ。今回のセンバツはよくなかったですけど、『悪い時はこうだよね』という感じです」(パ・リーグスカウトC氏)

「彼のよさは内外を間違えない制球力と、決め球の変化球が浮かないこと。184センチ、96キロと大型投手ですが、きっちり投げ分けができてまとまっています」(セ・リーグスカウトD氏)

 1年春から広陵の背番号1を背負う髙尾響は、昨年春のセンバツで4強。実戦派として前評判が高かった。今大会は初戦の高知戦で11三振を奪って1失点完投勝利を挙げたが、2回戦の青森山田戦で7回まで無安打に抑えながら8回以降に6失点してサヨナラ負け。評価も分かれた。

「これぞピッチャー。個人的には大会ナンバーワンですね。リリースの強さがあるし、ベース上の強さがある球を投げる。内外の出し入れもできる。指先の感覚もよさそうだし、楽しみですね」(パ・リーグスカウトA氏)

「身長が低く(172センチ)、球速が出ても角度がない。このタイプの投手は高卒即プロというより、大学や社会人を経由してからのほうがいいかなと思います」(セ・リーグスカウトD氏)

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