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山本昌が甲子園で輝いた11人の投手を診断。「この夏、最大の収穫」とほれ込んだ逸材は? (11ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

愛工大名電を41年ぶり夏の甲子園ベスト8に導いた有馬伽久愛工大名電を41年ぶり夏の甲子園ベスト8に導いた有馬伽久この記事に関連する写真を見る有馬伽久(愛工大名電/175センチ・75キロ/左投左打)

大きな特徴があるわけではないですが、体に力があり、バランスのいい投球フォームでいろんな変化球が放れる左投手は希少です。今は全体的にボールが高い印象ですが、今よりも捕手側に体重移動してから投げられるようになれば上の世界でも活躍できるでしょう。愛工大名電と言えば、中日で同僚だった岩瀬仁紀の息子である法樹くんも甲子園で投げていましたね。顔つきはお父さんとそっくりですが、スピードはすでに父を超えたのではないでしょうか。投げっぷりのよさも魅力で、大学野球でも活躍を楽しみにしています。

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 今年の甲子園を見ていて、どのチームにも140キロを超える投手がいて「あらためてすごい時代になったよな」と実感しました。指導者の方々の進歩、選手たちの技術の追求の賜物でしょう。インターネットで簡単に情報を手に入れられる時代になって、選手は好きなだけ研究できるようになりました。体をうまく使いこなせる投手が増えている印象があります。「いい投手がいなければ勝てない」と昔から言いますが、それはこれからも変わらないでしょう。この先も投手のレベルがどんどん上がって、高校野球がより面白くなることを願っています。

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