山本昌が甲子園で輝いた11人の投手を診断。「この夏、最大の収穫」とほれ込んだ逸材は? (9ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

初戦で市船橋に敗れたが148キロをマークした興南の生盛亜勇太初戦で市船橋に敗れたが148キロをマークした興南の生盛亜勇太この記事に関連する写真を見る生盛亜勇太(興南/177センチ・74キロ/右投左打)

全身がバネのように躍動感があり、腕の振りがいいので自然とスピードが出ます。今大会では148キロをマークして、自己最速を更新したようですね。打者の手元で鋭く曲がるスライダーもよく、いずれは祖父江大輔(中日)のように中継ぎで空振りを奪えるタイプになるかもしれません。体重移動の際に右肩が大きく落ちる投げ方ですが、トップまでに高い位置に戻っているので問題はありません。ただ、労力や再現性を考えると、両肩を平行移動させたほうがいいのかなと感じます。細身ゆえに反動をつけた投げ方をしたくなるのも理解できますが、今後は1球ごとのブレをなくす考え方を持ってもいいかもしれません。

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