山本昌が甲子園で輝いた11人の投手を診断。「この夏、最大の収穫」とほれ込んだ逸材は? (8ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

長身から投げ下ろすストレートが魅力の明秀日立・猪俣駿太長身から投げ下ろすストレートが魅力の明秀日立・猪俣駿太この記事に関連する写真を見る猪俣駿太(明秀学園日立/183センチ・83キロ/右投左打)

現段階で驚くようなスピードがあるわけではないので目立ちませんが、高校卒業以降に大きく化ける可能性を持った好素材です。テイクバックなど全体的に体を大きく使えて、個人的に好きな投げ方です。縦に落ちるフォークもすばらしい。まだリリースで瞬間的に力が入っていないようにも見えますが、体に力がついてくればストレートが10キロくらい速くなっても不思議ではありません。四肢を伸ばして投げられる、黒田博樹くん(元広島ほか)のイメージと重なります。プロで3〜4年かけて一軍戦力に育ってくれる近未来が描けるので、私としてはプロ入りを勧めたいですね。

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