【プロ野球】引退した田中広輔が明かす、12年の現役生活で物足りなかったこと 今の広島の低迷は「特に驚きはない」
元広島・田中広輔さんインタビュー 後編
(中編:田中広輔が語る"タナ・キク・マル"トリオと、3連覇のなかで「本当にしんどかった」シーズン>>)
広島東洋カープのリードオフマンとして、長く活躍した田中広輔氏が振り返る野球人生。そのインタビュー後編では、ケガに苦しんだ選手生活の晩年、今季の広島カープの戦いについても話が及んだ。
引退後、解説者として活躍する田中氏 photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る
【ケガで生じた感覚のズレや怖さ】
――リーグを3連覇した翌年の2019年、右膝のケガがプレーに影響するようになっていったかと思います。不調に気づいたのはいつ頃ですか?
「最初に痛みを感じるようになったのは、2018年シーズンの終盤だったと思います。この年はリーグ優勝を成し遂げたあとに日米野球に出場して、シーズンの終盤まで野球を続けた1年でした。
最初は『膝が少し張っているな』くらいにしか思っていませんでしたが、翌春の自主トレ中に右膝を傷めてしまって。ケガをしていることがわかってからは、プレーに少し怖さが出るような感覚がありました」
――ケガの影響もあり、2019年の前半戦は打撃不振に陥りました。
「『試合に出るからには、しっかり結果を残さなければ』という思いもありましたが、痛みの影響で右足を強く踏み込むことができなくなってしまって......。右足を高く上げて打つ打撃の感覚に、少しずつズレが生じていきました。ケガを言い訳にしてはいけない気持ちはありましたけど、少なからず影響はあったと思いますし、思うようなプレーができない日々は本当につらかったですね」
――この2019年6月には、2015年4月から続いていたフルイニング連続出場記録が635試合でストップしてしまいました。その時はどのように感じましたか?
「『いずれ記録は止まるだろうな』とは思っていましたが、記録の更新がモチベーションになっていた部分があったので、途絶えたあとは『もう少しできたんじゃないか』『もっとこうすればよかったんじゃないか』と、ふとした時に考えてしまうことがありました」
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著者プロフィール
白鳥純一 (しらとり・じゅんいち)
ライター。WEBサイト「キングギア」でのライティングをきっかけに取材活動を開始。スポーツの取材やインタビュー記事を中心に執筆を続けている





















