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【プロ野球】引退した田中広輔が明かす、12年の現役生活で物足りなかったこと 今の広島の低迷は「特に驚きはない」 (3ページ目)

  • 白鳥純一●取材・文text by Junichi Shiratori

【12年の現役生活に悔いはある?】

――結果として現役最終年となった昨シーズンは、一軍ではわずか15試合の出場にとどまり、9月には構想外であることが伝えられました。昨年の夏頃はどのような気持ちでプレーしていたんですか?

「自分の置かれた境遇を考えると、(戦力外通告を)悟っていた部分もありましたけど、練習で腐った態度を見せてしまうと、若い選手たちに悪い影響を及ぼしてしまうと思っていました。『若手よりも元気に動けている姿を見せる』という気概を持つようにしていましたね。

 9月初旬には、来季の構想外であることが伝えられましたけど、それ以降も『次のチャンスを掴めるように、最後までできる限りの結果を残そう』という思いで、ファーム戦への出場を続けました」

――しかし選手としてのオファーはなく、今年1月に現役引退を決断しました。12年間の選手生活を振り返って、やり残したことはありますか?

「リーグ3連覇も成し遂げ、盗塁王と最高出塁率のタイトル(2017年)も獲得しましたし、さまざまな経験をさせてもらった12年間でした。ただ、残した数字に関しては決して満足できるものではありません。特に安打数(通算965安打)は、2000本まではいかなくとも、せめて1000本は超えたかったな......。四球を選ぶ場面も多かったですけど、レギュラーとして試合に出ていた選手のわりには、少し物足りない数字だったかなと思います。

 壮絶なストレスやプレッシャーを抱えつつ、数字に追われながらプレーを続け、すべてを野球に振り切って過ごしてきたので、『あの日々をもう一度過ごせるか』と言われたら、きっと無理なんじゃないかなと(苦笑)。自分が残した数字に寂しさは感じますが、悔いを残すことなく選手生活を終えられたのかなと思います」

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