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【プロ野球】引退した田中広輔が明かす、12年の現役生活で物足りなかったこと 今の広島の低迷は「特に驚きはない」 (4ページ目)

  • 白鳥純一●取材・文text by Junichi Shiratori

【今年の広島の低迷の理由と、巻き返しのキーマン】

――田中さんが去った今季の広島は、ここまで33勝48敗4分の5位(7月21日時点)と、苦しいシーズンを過ごしています。田中さんは2026年シーズンの戦いぶりをどう見ていますか?

「新井貴浩監督は昨年から『(2026年は)変化の年。それに伴う痛みは生じる』と、若い選手の起用を明言していましたし、この世界で活躍することが甘くないことはわかっていたので、現状の成績に、特に驚きはありません。開幕前に想像していた状況とそこまで誤差はないように感じます」

――今季の広島は苦しんでいるものの、多くの若手選手が頭角を現しつつありますね。

「僕が現役最後のシーズンを過ごした昨年も、本当に多くの若手選手が一軍に上がり、チームの雰囲気も変わりつつありました。当時も『もう少し頑張れば、レギュラーになれるかもしれない』と思えるような選手がたくさんいましたが、まだ経験が浅く、数字的に苦しみながら一軍でプレーしている彼らの姿を見ると、自身の現役時代を思い出して感慨深くなる時もあります」

――期待を寄せている選手はいますか?

「もちろん、チームの全員に頑張ってほしいと思っていますが、5月に育成契約から支配下に登録された名原典彦選手や、数年前まで打撃で苦しんでいた持丸泰輝選手も、ようやく活躍できるようになってきましたね。二軍で一生懸命頑張っている姿を近くで見てきましたから、活躍するのを見るとやっぱりうれしいですよね」

――後半戦の巻き返しに向け、チームのキーマンを挙げるとしたら?

「広島に所属する日本人選手のなかで、もっとも本塁打が期待できる末包昇大選手の奮起に期待しています。今季はここまで一軍での出場がなく、二軍でもあまりいい成績を残せていません(ウエスタンリーグ61試合、打率.202、4本塁打、20打点。7月21日現在)が、一軍と二軍はまったく違うものです。二軍で不調だからといって、一軍で成績を残せないわけではないと思うので、タイミングを見て一度くらいは一軍にあげてみてほしいなと、個人的には思っています」

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