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【自転車】TeamUKYO・土井雪広が語る夢「再び本場欧州へ」 (2ページ目)

  • 西村章●構成・文・写真 text & photo by Nishimura Akira

「自分でもコンディショニングの知識は持っているほうだと思うし、ヨーロッパの(トレーニングの最先端技術や知識を持った人々との)人脈もあるから、あと6年くらいは走れるんじゃないかな。トップコンディションはリオあたりまでかもしれないけれど、東京オリンピックくらいまでは(現役を継続)できるんじゃないかと思います」

 できるだけ長く走りたい――と思うようになった理由のひとつは、TeamUKYOが将来的に活動の規模を拡大し、自分自身も欧州のレースに再び参戦できる可能性を感じているからだという。

「(片山)右京さんたちが努力してくれているので、チームの規模は大きくなる可能性がある。そうすれば、もう一度(欧州に)行けるのかな......。行けなかったら、リオで辞めちゃうかもしれないけど(笑)」

 冗談交じりに軽い口調で話すが、自転車ロードレースの本場で数々のレースを走ってきた経験が現在の土井を形づくっており、自分自身の実力もその当時から衰えていないという自負は強い。それだけに、「走れるチャンスがあるなら、もちろん今すぐにでも行きたいですよ」という強い想いを、土井は気持ちの芯の部分に秘めている。

 そしてまた、この強い想いこそが、若いころの土井を欧州に駆り立てた原動力でもあった。しかしこの強いエネルギーは、ときには周囲の人々とのちょっとした摩擦を生むことにもなった。当時を振り返り、「若気の至りですね」と、31歳になった土井は苦笑する。

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