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スポーツを言葉で伝えるイベントで、
平野早矢香が卓球の駆け引きを語る (4ページ目)

  • photo by Akutsu Tomohiro

 たとえばサッカーは、高重心系民族の地域から生まれたスポーツ。するとうまくパフォーマンスを出していくためには股関節をうまく使うことが要求されます。こういったスポーツは日本からは生まれにくいです。(日本人がサッカーをするということは)高重心系から生まれたスポーツを低重心系がやる、つまり"低く"なりがちな人が"高く"ないとできないというハンデがあります。また、欧米式のトレーニングも高重心の人が作ったものです。『同じトレーニングでいいのか?』『同じことをやっていて追いつけるのか?』という考えをもって取り組んでいます」

 ブラインドサッカー日本代表においても、欧州の選手との対戦時「力で勝とうとするのはやめてくれ。オレらは"いなし"で世界一になろう」と伝えているという。

 また、指導における「言葉」の重要性についても語られた。

「トレーニングに名称をつけること。情報を共有するというのが(言葉の持つ意味の)ひとつですね。もうひとつは、『いいよ』という言葉をしっかり与えること。それでOKということを意図的に伝えるようにしています」(中野氏)

「(指導者が)これでよかったよと言ってくれることはすごく少ないですよね。『これでいい』と言ってくれれば、それをやろうと思うものです。"OK"がすごく大事なんです」(中西氏)

 言葉ひとつとっても、共通の認識をお互い築いていくことが重要

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