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「振り切れ!」。土居美咲、
世界ランク20位という目標達成のために (6ページ目)

  • 津金一郎●文 text by Tsugane Ichiro  五十嵐和博●写真 photo by Igarashi Kazuhiro

 いま、女子プロテニス選手の頂点を争う選手たちは30歳くらいが多く、ひと昔前よりも確実にキャリアのピークは延びています。26歳の私にとって、これからの5年間はとても大事な時期になります。技術面だけではなく、フィジカル的にもまだまだ成長の余地はあるし、私らしさを活かしてくれるギアを手にしたことで、もっと多くの経験を積みながらもっと高いレベルにいけると信じています。グランドスラムではまずベスト8を目標にしたいし、年間ランキングでも常時20位以内を維持できる選手になりたい。3年後には東京オリンピックもあります。母国でオリンピックが開催され、そこに出場できるチャンスがある以上は貪欲に狙っていきたいですね。

 その道程を歩く私自身に向けて言葉を贈るなら、「振り切れ!」ですね。プロになって苦労しながら進んできたなかで、腕を振り切ることを心がけるようになってから結果がついてきた。攻撃的なプレースタイルなので安定感を欠くことは自覚しているけれど、安定感を求めすぎると自分の持ち味は消えてしまう。だから、腕を振る。腕だけでなく、気持ちの面でも常に振り切って攻撃的にいきたいですね。その上でボールが相手コートで弾むのが私のテニスが理想なので、常にそこを目指して進んでいきます。

A LETTER TO MY FUTURE SELF
未来のワタシ(ボク)へ
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