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水野裕子のバスケットボール人生...スパルタな部活時代、男子W杯のフィンランド戦は「嗚咽するくらい泣きました」 (3ページ目)

  • 武松佑季●取材・文 text by Takematsu Yuki
  • 柳岡創平●撮影 photo by Yanaoka Sohei

【W杯の日本戦に電車で号泣】

ーーそんなバスケ愛溢れる水野さん。「FIBA バスケットボール ワールドカップ 2023」のハイライトをお願いします。

 やっぱり最終戦、カーボベルデ戦じゃないですか! あの試合の第4クオーターは「なんでこんなに点がとれないんだ!」、「そんなドラマチックにしなくていいのに!」ってめっちゃ思いました。

 あとは、やっぱりフィンランド戦。W杯で日本がヨーロッパのチームに勝つって本当にすごいことですから。カーボベルデ戦後も選手みんな泣いていたけど、フィンランド戦後に馬場雄大選手が号泣してたのが、その壁の高さを一番象徴してるんじゃないでしょうか。

 私、その時、電車のなかでスマホで試合を見てたんですけど、試合終了の瞬間、嗚咽するくらい泣きました。そこそこ人がいた電車だから、まわりはドン引きしてたと思いますが(笑)。でも、駅についたらスマホを見ながら泣いてる人、けっこういましたよ。

ーー今、注目している競技は他にありますか?

 結局、バスケじゃんって言われると思いますが、今すごく注目してるのは「3x3(スリー・エックス・スリー)」ですね。

 東京五輪から正式種目に採用されていて、技術としてはバスケだけど、展開がさらに速くて競技性が全然違うんですよ。

ーー「3x3」の注目選手は?

 FIBAが主催する女子「3x3」の最高峰プロツアーに参加する「デュッセルドルフ・ズーズ」というチームがあって、ここに所属する日本人プレーヤーの前田有香選手と桂葵選手ですね。

 ズーズはそのプロツアーで優勝しています。「3x3」は4人で1チームなんですが、日本人がふたりもいるチームが世界で渡り合っているのは本当にすごいことなので、ズーズにぜひ注目してください!

ーーW杯といいズーズといい、日本のバスケ界の未来は明るいですね。

 学生スポーツとしては昔から人気がありながらプロの道に選ばれないのがバスケでした。でも、東京五輪銀メダルの女子バスケ、今回の男子バスケのW杯での快挙、そして3x3で奮闘するズーズ。

 プロバスケ選手が憧れの職業となる道が開けていってる感じがして、バスケ経験者としてはすごくうれしいです。

最近はピラティスに取り組んでいるという最近はピラティスに取り組んでいるというこの記事に関連する写真を見る終わり

前編<水野裕子「芸能界No.1女子アスリートの肩書きは重かった」 完全制覇を逃した『KUNOICHI』は「今も夢に見る」>を読む

中編<元祖筋肉アイドル&管理栄養士の水野裕子が実践する「40代から健康美ボディを維持する」メソッド>を読む


【プロフィール】
水野裕子 みずの・ゆうこ 
1982年3月8日、愛知県生まれ。1998年、SONYのキャンペーンオーディションに合格し、芸能界デビュー。『王様のブランチ』(TBS系)など数々のテレビ番組で活躍。2000年代に「クイーンズチャレンジバトル」や「KUNOICHI」などのスポーツ企画に挑戦し、「芸能界No.1女子アスリート」の異名をとる。2019年に修文大学健康栄養学部管理栄養学科を卒業し、同年、管理栄養士の資格取得。『THEフィッシング』(TX/TVO)、『NBAマガジン』(NHK)など、バスケットボールや釣り関連の番組・雑誌でも活躍している。

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