北島康介が競泳賞金大会参戦に向け、日本チーム結成に意欲 (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • 木鋪虎雄●写真 photo by Kishiku Torao

 初年度、日本人選手で唯一ヨーロッパのチーム「エナジー・スタンダード」の一員として参戦したのが瀬戸大也。12月末の決勝大会に出場した瀬戸は、400メートル個人メドレーで短水路の世界新記録をマークした。

 今、北島氏が取り組んでいるのが、日本人選手によるチームの結成だ。実際に参戦するのは、東京オリンピックが終了した9月を予定している。そのタイミングでカナダからも1チームが参加し、計10チームによりリーグ戦が始まる。

「今回、僕がGMを務めて、日本チームを作っていく。今は国際水泳連盟の競技日程を邪魔しないような日程を組んでいるが、定着していけば、こちらを優先していくのではないかなと思う。そのうち日本のチームに入りたいけど入れない選手が出てくると思う」

 昨年のリーグ戦開幕時には、日本チームの参戦がなかったことに疑問を持っていた北島氏だが、決勝大会を観戦し、日本チーム結成の任を託された今、競泳界に明るい未来を見出している。日本競泳界プロ選手第1号など先駆者的な活動をしてきた北島氏が、今度は新たな領域で、大きな波を起こそうとしている。


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