2020.03.25

飛込界の至宝は13歳。「玉井陸斗は次元が違う」と元五輪選手も絶賛

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 木鋪虎雄●写真 photo by Kishiku Torao、AFLO

6月開催予定のW杯は、玉井にとって初の世界との戦いとなる
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、4月21日から東京アクアティクスセンターで開催が予定されていた、FINA飛込ワールドカップ2020が延期になった。6月に開催される見込みだが、当初からこの大会は大きな関心を集めていた。
 
 それは高飛込の玉井陸斗(JSS宝塚)に、日本男子史上最年少での五輪出場が、かかっていた大会だったからだ。ちなみに現在の最年少記録は、1932年ロサンゼルス五輪競泳の北村久寿雄の14歳10カ月。東京五輪が通常どおり今夏に開催されていれば、玉井は13歳10カ月で大会を迎えていたはずだ。それでも現中学1年として五輪の最終選考に残ったのは快挙と言えるだろう。

 玉井は小学1年で飛込を始め、昨年4月の日本室内選手権では12歳7カ月ながら474.25点で史上最年少優勝を果たした。同年8月の世界選手権は年齢制限のため出場できなかったが、9月の日本選手権では世界選手権4位相当の498.50点を出して優勝。今年2月の国際大会派遣選手選考会でも458.05点で優勝し、ワールドカップ出場権を獲得した。

 そんな玉井の可能性を、女子高飛込で2008年北京五輪と12年ロンドン五輪に出場した中川真依さんが語ってくれた。