「3連覇のなかで一番うれしい」久保凛が日本選手権で復活優勝 新環境を支えたコーチと仲間に「最高のチーム」と感謝 (2ページ目)
【日本選手権で取り戻した自信】
MDCの優勝から気持ちも上向きになってきていたが、日本選手権の予選を走ったあとは少し不安も生まれた。全体1位を記録した塩見綾乃(岩谷産業)ら、周囲のレベルアップを感じた一方で、久保自身は思うように走れなかったからだ。
だが、横田コーチのアドバイスでレースパターンを切り替えることができたという。
「予選が終わってから不安になっているのをわかってくれて、『練習では走れているんだから、もう不安になる必要はないし、練習のように行けばいい。予選では全体的に力んでいた部分が多かったから、誰かの力を借りて走ってもいいんじゃないか』と言われて展開を変えました」
その決勝のレースは、クラブのチームメイトのヒリアー紗璃苗(わらべや日洋)がスタートから飛び出し、400mを1分ちょうどで通過する展開になった。
塩見は、「最初は凛ちゃんが出てきたかなと思い、ヒリアーちゃんが前半から行ったのは想定外でしたが、そこでリズムを崩さないように、力まないようにと思ってついていった」と、2番手につけてそのあとに久保が続く展開になった。500mを過ぎて塩見が前に出て、久保が追いかける形で最後の直線に入ったが、ゴール直前に久保が抜け出して決着をつけた。
「練習はすごくいい形で積めるようになってきましたが、予選のように一周目からハイペースで入って、そのまま行く余裕とか自信はないです。そのなかで、(決勝は)ほかの選手の力も借りながら一周目をついて入り、後半もそのままイーブンで行けたらなというレースができたのは、すごくよかったと思います。最後も予選よりは足が動いていましたが、余裕は全然ないなかで、勝ちきれたのはよかったです。やっぱりライバルとして戦ってくれる仲間がいるからこそ、自分もいいタイムを出すことができると思います」
そして、今回の結果で参加標準記録をクリアし、代表が内定した9月のアジア競技大会に向けては、こう話す。
「まだ時間があるので、これからしっかり横田コーチと練習を積むのと、8月にはU20世界選手権があるので、そこでもしっかり優勝を決めて、アジア大会に繋げていきたいと思います。あと数カ月間、修正しながら自分としっかり向き合ってやっていきたいなと思っています」
その先には2027年世界陸上を見据えている。女子800mの参加標準記録は1分57秒50まで上がっているが、「今の自分では考えられない記録ですが、一気にポンと届くくらいのパワーを身につけていきたい。横田コーチに『しっかり練習をして、絶対に57秒台を出せるよう頑張るので、お願いします』と言います」と、決意表明もした。
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