【大学駅伝】関東インカレで見えた有力校の現在地(後編) 王者・青学大の課題、駒大・藤田監督は4年生の奮起に期待 (2ページ目)
【表彰台ゼロに終わった駒大】
駒澤大は、関東インカレ以外の大会結果も踏まえてチーム状況を俯瞰すると、例年よりもやや物足りない印象を受ける。
2部ハーフでは新谷倖生(4年)が7位入賞したものの、牟田颯太(2年)は35位に終わり、レース後、藤田敦史監督から「突っ込みすぎ」と指摘を受けていた。2部10000mでは桑田駿介(3年)が9位、植坂嶺児(4年)が21位、牟田凜太(2年)が28位に終わった。2部5000mは小山翔也(4年)が17位、大学初レースの鈴木大翔(1年)は18位。2部3000m障害では岸本莞爾(1年)が自己ベストで4位、牟田颯太(2年)が7位だった。
実は、駒大は昨年の関東インカレでトラック種目の入賞者がゼロだったのだが、ロードのハーフで帰山侑大(現ヤクルト)が優勝、山川拓馬(現トヨタ自動車)が4位に入るなど見せ場はつくった。だが、今回はトラックとハーフで入賞者をふたり出したものの、表彰台はゼロという寂しい結果に終わった。
4月開催のハーフ後、藤田監督はピリッとしないチーム状況を受け、ミーティングで「4年生がもっと引っ張っていく姿勢を見せないとダメ」と苦言を呈したという。
山川、佐藤圭汰(現ナイキ・スウッシュTC)、伊藤蒼唯(現富士通)、帰山と有力選手がごっそり抜けた今季は、チームを再構築していく大事なシーズン。関東インカレで出鼻をくじかれた格好だが、果たして、ここからどこまで盛り返していけるか。藤田監督が期待する4年生の奮起がカギになる。
力のある新入生が多数加わった創価大は、2部1500mで1年生トリオが期待通りに決勝に進出し、田村幸太が4位、内田涼太が6位、保芦摩比呂が9位に入った。2部10000mでは小池莉希(4年)が27分52秒43の自己ベストで日本人トップの4位、スティーブン・ムチーニ(4年)が5位。ふたりは直前に長野県の湯元で合宿をしており、まずは10000mをどう戦うのか、戦略を練って、この日のレースに臨んだ。
"前半突っ込み系"の小池が我慢して集団で息を潜め、徐々に上げていくプランはまさに10000mに勝つためのもので、レース後にムチーニと抱き合って喜ぶ姿が印象的だった。さらに5000mでもムチーニが3位、小池が5位と、ふたりが好走。2部ハーフでは山口翔輝(3年)が優勝を果たし、衣川勇太(2年)も5位入賞した。
今季は小池、ムチーニ、山口の強力な3人が軸になるのは間違いない。彼らに続く選手がどれだけ出てくるかが、箱根に向けてのポイントになりそうだ。
箱根のシード校常連になりつつある城西大だが、今回の関東インカレではやや不本意な結果に終わった。
1部5000mでは、4月に5000mで13分22秒46をマークするなど好調のエース・柴田侑(4年)が8位、小林竜輝(3年)が16位、村尾恭輔(2年)が23位だった。1部10000mは小田伊織(4年)が23位、三宅駿(3年)が26位。1部1500mでは田村亘之介(2年)が8位。1部3000m障害では橋本健市(3年)が13位。1部ハーフは熊井志岳(4年)が8位、中島巨翔(4年)が11位、村木風舞(3年)が22位だった。
ヴィクター・キムタイ(現埼玉医科大学グループ)と斎藤将也(現SUBARU)が抜けた穴は柴田ひとりで埋められるものではなく、5000mと10000mの出場組に加え、熊井や中島、新たな留学生のアロン・キプランガット(1年)らの奮起が求められるだろう。
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