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【箱根駅伝2026】順天堂大・長門俊介監督が感じていた成長「失敗が少ないチームになってきたなという手応えがありました」 (4ページ目)

  • 佐藤俊●取材・文 text by Sato Shun

 長門監督は、もうひとつ悩んだ区間があったという。

「4区と5区です。川原琉人(2年)は前回大会の経験者で『今回も登りたい』と5区希望でした。小林も山を登りたいとずっと言い続けてきたのですが、全日本と箱根予選会を踏まえて、平地でも走れる手応えを掴んだのか、『平地がいいです』と言ってきたんです。ただ、小林は四釜峻佑(ロジスティード)が5区を登っていた時ぐらいの練習ができていましたし、タイプ的に小林のほうが山はハマるなと思ったので、4区川原、5区小林にしました」

 この区間配置の組み換えは、うまくハマった。2区の吉岡は長門監督の期待どおり、戸塚の坂でムチーニ(創価大)やキップケメイ(日大)、前田和摩(東農大)らに競り負けなかった。4区の川原は区間8位で6位を維持した。5区の小林は、四釜のタイム(1時間10分19秒)に近い、1時間10分31秒の区間5位の走りで往路6位を堅持した。

「往路は、100点満点でした。順当に走って7、8番。流れに乗れないと10番から12番という予想をしていたので......(笑)。レース全体のプランは、往路で耐えて、復路で順位を上げて5、6位に持っていけたらという考えでいたので、往路で6位は大きかったです。これは総合5位以内という自分たちの目標に大きく近づいたと思いました」

 だが、復路に不安がまったくないわけではなかった。

 復路の6区には、7位に16秒差で駒澤大の伊藤蒼唯(4年)、8位には1分28秒差で創価大の小池莉希(3年)がいた。

「6区は、前回走った林龍正(3年)の調子がよくなかったことと、谷本昂士郎(2年)の調子がよかったので起用しました。伊藤くんと小池くんがうしろから上がって来るのが想像できましたし、抜かれても仕方ないくらいの意識でいました。

 他大学さんの復路のメンバーを見た時、6区さえしのげばなんとかなりそうという自信はありました。ただ、駒大は不気味でしたね。8区の山川拓馬くん(4年)や、10区の佐藤圭汰くん(4年)が万全ではないと聞いていましたが、ポテンシャルの高い選手なので......。まずは6区が終わった時点でどの位置にいるのか。そこが5番内に向けて大きなポイントになると思っていました」

 谷本は区間12位ながらも順位をひとつ落して7位で、続く7区の玉目に襷を繋いだ。8位の創価大は、わずか3秒差まで詰められていたが、それでも大きく順位を落とさなかったことが、このあとのレース展開に好影響を及ぼすことになった。

後編を読む>>長門俊介監督が語る順天堂大のチーム作りは「学生のやりたいことを高めていく、その道を示していくことが大事」

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