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【箱根駅伝2026】順天堂大・長門俊介監督が感じていた成長「失敗が少ないチームになってきたなという手応えがありました」 (3ページ目)

  • 佐藤俊●取材・文 text by Sato Shun

【監督の読みがハマった】

 今シーズンの取り組み、流れに例年と大きな変化はなかったが、長門監督が唯一、変更したのが箱根本番前の練習スケジュールだった。

「例年、選手の見極めのための負荷強度の高いポイント練習を箱根の10日前にやっていたのですが、それを前倒しで2週間前に変えました。10日前にうまく走れなかった場合、そのあとの調整がしづらいですし、前にズラすことで見極めがしやすくなりました」

 選手層が厚いチームでは、選考レースで選手が疲弊してしまい、箱根出走の権利を得ても本番で力を発揮できなくなるケースがよく起こる。長門監督はそのリスクを排除しようと、立川シティハーフマラソン、関東インカレ、全日本予選会と3つの各大会で選手選考を決めるレースを2週間前に設定し、成功してきたことを箱根でも生かした。

 また、10月の箱根予選会、11月の全日本を終えた時点でイメージしていた箱根の区間配置について、12月に入ってもあまりブレが少なかった。そのため、選手を見極めることよりも、調整に集中することができた。そうしたなかで、本番前に変更した区間は2区と7区だった。

「玉目は前回2区を走り、今回はその時よりも状態がよかったんです。でも、箱根の1週間前に、強い向かい風のコンディションでポイント練習をした際、起用について考えが変わりました。強い風に対する吉岡の走りを見た時に、玉目よりも吉岡のほうが、戸塚の坂で競り負けない強さがあると思いました。

 吉岡は、これまでエース区間に起用したことがなくて、高校の5000mの記録保持者として、そこからまだ一歩先に踏み込めない自信のなさを感じていました。でも、その練習での走りを見て『吉岡で戦える』と思いましたし、区間の適性では、玉目は2区よりも7区のほうがいいと思う部分があり、吉岡を2区に決めたのです」

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