陸上女子400mで躍進中の21歳、青木アリエの意外な素顔「のんびり自分のペースでできる冬期練習が一番好き(笑)」 (4ページ目)
【陸上選手としての未来予想図】
試合に出るプレッシャーのない冬期シーズンの今は、伸び伸びと練習ができてモチベーションも上がっていると笑顔で言う青木。
「走るのは嫌いじゃないので、今は苦ではないし、体を動かすことも楽しいです。みんなとやっている陸上も好きだから、やっていけている感じですね。種目に関しても400mだけとは考えず、100mや200mは400mのスピードの練習だと考えて、逆に400mは100mと200m生かせるストライドの練習ととらえています。全種目が少しずつ速くなったらタイムも伸びるかなと考えています。4×100mリレーもあるので100mも速くならなきゃいけないので、全部を楽しみたいと思っています」
「51秒71も日本記録にならなかったので、ちゃんと日本記録を出したいという気持ちはあります。だけど、プレッシャーにならない程度に、楽しく陸上やっていたら結果がついてくると思って、来季もシーズンインがどれぐらいかによって目標を立てればいいかなと思っています。2025年は良くも悪くもたくさんの経験をさせていただいたので、それを今年のシーズンにどれだけうまく生かせるのかが勝負のカギになってくると思います。大学3年生で世界陸上を近くで経験させていただいたり、海外遠征にも行ったけど、そんな経験ができる学生はなかなかいないと思うので、それを武器に『2026年は頑張りたい』という感じです」
こう話す青木だが、競技に対してはあくまでも自然体で臨み、大きな目標を掲げることはしない。それをしてしまうとプレッシャーで辛くなってしまうと言い、目の前にある一つひとつの試合結果を見て、少しずつ目標を明確にしていこうとしている。
今年9月には名古屋でアジア競技大会も開催されるが、春からの過程を経て、その先に見えてくればいいと語る。
「日本の女子400mを盛り上げていけたらなという思いはあるんですが、本当に自分に自信がなくて......。陸上はいつ足が遅くなるかもわからないし、これで勝てるのか、勝てないのかもわからない。自信が持てないのも、自信を持って『絶対勝てる』と思って挑んだレースで負けた時のギャップが怖い。精神的にやられるのが一番嫌なんです。
最初から『走りきる』を目標にしていれば、結果が良ければ喜べるし、悪かったら『走りきれたからいいか』と思えるかなと。だからよく、周りからはアスリートらしくないと言われます(笑)」
「大塚先生と出会えて陸上を続けられているので、恩返しをしたいという気持ちもあります」と大学最後のシーズンに向けて意気込む。その一方で、これからの先の競技人生を決めるうえで、今シーズンは「ひと区切り」と考えているという。大きな目標は立てずに一歩一歩というところと同じく、はるか先のことは考えずにまずは今シーズン、どんな結果を出せるのか。それによって、青木アリエが描く陸上選手としての未来が変わってくる。
Profile
青木アリエ(あおき・ありえ)
2004年6月2日生まれ。静岡県出身。
中学生から陸上を始めて、東海大翔洋高校進学後、400mをメインに取り組み始め、徐々に記録を伸ばし、日体大3年で出場した静岡国際で日本記録を超える51秒71のタイムを出した。ペルー国籍からの帰化前だったため日本記録にはならなかったものの、多くの注目を集めた。
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