陸上女子400mで躍進中の21歳、青木アリエの意外な素顔「のんびり自分のペースでできる冬期練習が一番好き(笑)」 (2ページ目)
結局3年時は、200mは静岡県大会準決勝敗退。400mは東海地区大会準決勝敗退で、全国大会は4×100mリレーに出場して5位になっただけ。シーズンベストも57秒35と落ち込んだ。
「3年生になった時はもうこの先、陸上を止めるつもりで、『ラスト1年を耐えられたら陸上は終わる』と思っていました。でも、夏頃に今指導していただいている、日体大の大塚光雄先生と話す機会があり、『一緒に陸上をやりましょう』と誘っていただきました。結果を残してなくても私の力を信じてくれた大塚先生を信じてみようと思って、日体大に進むことを決めました」
それでもすぐに陸上に集中できたわけではなかった。「大学であと4年間陸上をやるんだ、と思いながらも『高校生活の最後を楽しもう』と思っていたし、先のことはあまり考えず『大学のことは入ってから考えてみよう』というような感じでした」と気楽に構えていた。
【大学入学後、つらかったこと】
だが、実際に進学してみると大学での生活は思いのほかきつかった。練習自体は時間も長くて体力的にも厳しかった高校時代とは一変し、全体練習は1時間半と短かった。一方でメンタルがきつかった。
体重が増えていて筋肉量が落ちていたこともあって肉離れをして、400mは1分以上かかるくらい。先輩たちは54秒台で走るのを見て「自分は何をしているんだろう......」と落ちこんだ。
「私生活も1年目は合宿所だったけど、アパートの1室に4年生も含めて3人での生活でした。高校の時も寮生活だったけど、寮は学校のなかにあって終わればすぐに帰れるし、お風呂も好きに入れて食事も食堂で食べていました。でも大学は、自分で朝ご飯を作らなければいけないし、ほかにふたりいるから、お風呂に入るタイミングとか、ご飯を作るタイミングとかも気を使いながらでした。私生活も新しい環境に慣れるのが大変で、何回も辞めようと思っていましたね」
その年のシーズンは、高校時代の記録を上回ったのは100mだけ。大塚コーチと何度も話し合い、「今年400mが無理そうだったら、来年からは100mをメインにやれば、メンタルも少しは良くなるのではないか」とアドバイスをされた。
「当時は走ることで精一杯だったけど、走れないなかでの400mは結構きつくて、メンタルが落ち着くまで100mに変えてもいいのでは、と言われて心に余裕を持てました」
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